2001年4月13日


見事な冬毛…













客室












国際通りとハローの犬





オープン・カフェ?




白熊と黒牛



ひめゆりの犬

平和祈念公園



イヌディ・ジョーンズ

子豚(白)



市場通りの犬

あじあじあじ〜!

地回りする野良犬

伝説の「鯉柱」…

宿敵


 みなさまお久しぶりです。毎日、厳しい寒さが続きますね!おかげさまで当家・たび犬むぎ、4月12日をもって見事な全身冬毛が完成しました!これで本格的な冬将軍が到来しても大丈夫です! …はっ?お前は何を書いているんだって?あれ〜文字化けしてます?何?文字馬鹿?いや〜お客さんウマイこと言いますね〜!こりゃ、おじさん一本取られちゃった!てなことで、たび犬むぎ、運命の荒波に弄ばれるように全身総完全毛皮で、久々の旅行に出立するにおじゃる(←相変わらず読者無視の乱調文…)
 さて、なぜこの時期に旅行を?それはお馴染み日本全国一律1万円の全日空「超割」の該当期間だから。毎年、決まってこの時期に喚毛終了する大トロ犬のために、すでに2ケ月前の発売日に千手観音のように電話を操り航空券はGet済み。もともと暑さに弱く、かつ時期遅れの完全冬毛の愛しき犬にプレゼントする行き先は、もちろんO・K・I・N・A・W・A・!!!!!、常夏の沖縄だ〜〜〜〜〜っ! だってワシ犬嫌いだし、友達もいないし、折り鶴は折れないし、めそめそめそ…(←鬱病)。ということで、ご一行は4月13日夕刻ANA89便で那覇に向かい旅立った。ちなみに人間は前述のように10000円なのに犬代11050円!!!ますますハムスター指向に拍車がかかる犬嫌いの狸である…(←意味不明)。
 さて、むぎにとっては2回目の沖縄。前回は海を中心に廻ったので、今度は山を攻略だっ!何?山はない?ということで(←どういうこと←久々の“お約束”)今回は定番の観光地巡りを計画。で、ここでこの章唯一の実用情報! 古今和歌集にも「那覇に犬宿なし」と記されている有名な「嫌犬都市」に、ついに犬可宿を発見!その名も「伊江村農協会館」(残念ながら現在は犬不可)。泊港と国際通りの中間、市内中心部にある、文字通り農協関係施設だが、一般人でも利用可。施設はそれなり(冷蔵庫ナシ!)も、唯一の犬可は何よりも希少価値大!今回はJTB経由で1泊ツイン9000円。ただしJTBのHPでも犬可と明記されているにも関わらず、直接電話すると何人かの一人だけ「犬なんて泊まれませんよ!」と勝手に言うオジサンがいるので、この人が出たら「オラは香川の玉川純子だ!覚えておれよ!」(←超内輪受けネタ…)と言って電話を地上50cmから叩き切って、またかけ直すこと。以上、唯一の情報終わり。インターネットを切って即就寝準備!(←大きなお世話…)
                    こそこそ…、ギクッ!まだいらしゃったんですか? 私、これからHPのサーバーメンテ始めますから、読んでくださるのは嬉しいですが内容はテスト用いんちき文書ですよ? 内容証明とか訴状とか送らないって約束してくれます?しぶしぶ…。              ということで、ご一行は空港から定番トヨタレンタにて宿着。もはや夜だけに、犬は早速、生き〆にして、本日の夕食処、沖縄料理「あんつく」(TEL098-86-4112)へ。ここは知る人ぞ知る(←考えると当たり前の慣用句シリーズ1←シリーズ化は未定…)絶対お奨めの小料理店。料理は殆ど1品400〜300円と超リーズナブルですべて美味。たび狸はやくもオリオンビールと泡盛の混ぜ飲みでハンニバル状態…。実はこの店のほぼ向かいに大きなコインパーキングがあり(1時間200円!)車の中ではハイエナ犬が眼をランランと待機!ここからかの有名な国際通りまでは徒歩30秒!食事を終えた2人と犬はネオンで賑わう大通りを練り歩き。お土産屋などをひやかしながら、コザ暴動を思わせる(←古すぎ?)3匹の暴徒は沖縄初の地ビール・ヘリオスビールの直営店「クラフトビアパブヘリオス」(TEL098-863-7227)に突入!(犬は入口で吊るし…)。冷えたビールをグビグビと楽しみながら、鬱屈する冬毛犬を尻目に初日の夜は更けていった…。
 さて翌日、今日めぐるは、いわゆる「南部戦跡」。日本の歴史上、国内で唯一の地上戦が行われ、多くの人々が犠牲になった沖縄の地。そこは「右傾国粋主義犬」にとっても悔恨の地…。ということで まず一行は厳かな気持ちで豊見城村座安にある「よね食堂」(TEL098-850-4029)で、地元でも有名な沖縄そばに舌鼓!(←なぜ?)。さらに糸満港の「糸満お魚センター」(TEL098-992-2803)を絨毯爆撃(←思慮を欠いた表現の好例←?)。「お魚センター」といえば小洒落た建物を想像するも、なんとここ空き地にバラック建て! しかし小規模ながら地場の水産製品と鮮魚が並び、食堂の名物は「魚汁定食(500円)」。次々と人がやって来て注文。表の今にも枯れ朽ちそうな木の机でビールと食すと非常に美味。これってもしや“オープン・カフェ?”。また、すぐ近くにある「比嘉酒造」(TEL098-994-8080)では、本場泡盛の歴史解説、ギャラリー、工場見学・試飲・購買などが楽しめ、そのブランド名「まさひろ」にちなみ、名前が“まさひろ”の人にはオリジナル古酒をド〜ンと一本プレゼント。そ、そして、たび狸、本名・雅弘!!!!!!!!!!!!!! 向かいには「親水公園」もあり、水犬もご満悦。 かくして試飲&プレゼントでへべれけになった小隊は、さらにさらに糸満ロータリー近くの「丸三冷やし物専門店」(TEL098-995-0418)へ特攻(←いいかげんにしろ!←ワシもそう思う…)。冷やし物(ぜんざいとも言う)とは「かき氷」、そしてここの名物はキメ細かな氷にミルクをかけた巨大なその名も「白熊」!!!。結論から言うと、有名な「ひめゆりの塔」に到着したときには、ご一行(犬含む)は完全飽食×酩酊状態! 天界では戦争犠牲者の怨念が燃え上がったことは想像に難くない(←冷製?もとい冷静?)。
 さて、急に真面目な話。沖縄に行く人には必ず読んでいただきたい本が『鉄の暴風』(沖縄タイムス刊)。こんなおちゃらけた有害HPではとても書ききれない沖縄戦の真実が胸を衝く。沖縄の歴史を知らずして観光にうつつを抜かすような人は、不肖・たび犬むぎ、真正面から跳びかかって徹底的に舐めさせていただきます! さ〜てと、真面目な話も書いたから、思いっきりおちゃらけちゃお〜っと!(←A級戦犯)。
 ということで詳細は別にして「ひめゆりの塔」。たび犬&狸&牛、厳かに献花&黙祷。しかし、多くの人が訪れるここはまだ恵まれたほう。同じような悲劇のあった壕はほかに十ケ所近くあり、全く保全・追悼されてない所も。「白梅の塔」など、たび狸がほんの15年(?)ほど前に行った時、まだ人骨がゴロゴロしてたんですぜ。しんみり…。続いて、向かうは「平和祈念公園」(TEL098-997-4123)。沖縄戦最期の戦場となった摩文仁の丘を中心とするメモリアルパーク。青い海を臨む広大な芝地が広がる公園で、『鉄の暴風』も読めない文盲犬は大爆走。魔獣の妖力で真っ青に晴れ上がった空と、馬鹿顔で狂乱する犬を見ると、まあ良い意味で、時は流れるっていうことですよ…(←何様?)。「平和祈念資料館」は犬禁なれど、入口に縛りつけてぜひ見て下さい。盗まれたらどうするって?また買えばいいんですよ!犬は買えますけど失われた命は買えませんから…(←さらに暴論!←苦情はよそ様のBBSへ!)。
 などと、書きつつ3歩も歩くと忘れてしまい「ニワトリ」と絶賛されるたび狸&犬、戦争のことはすっかり忘れて、次なる観光地「玉泉洞王国村(TEL098-949-7421)へ。日本で2番目の長さを誇る鍾乳洞の玉泉洞を中心に、ハブ公園、熱帯果樹園、琉球ガラス、陶器工房、工芸村などの特色ある10のゾーンで構成される人気の観光地。鍾乳洞など貴重な部分があるにも関わらず、この施設「犬黙認」!!!。黙認じゃ心配だという貴方、ご安心下さい!電話で確認しました!「基本は抱ける大きさなのですが、この前も40kgもあるレトリバーを2頭抱けるとおっしゃった方がいらっしゃったり…。そんなこともあり『黙認』です。楽しいですからぜひお越し下さい」との「正式黙認」。もちろん抱く必要はナシ。かくしてむぎ、鍾乳洞の成り立ちを名古屋系コーギーとしては初めて見学(←推定。苦情は…)。最大の呼び物「ハブVSマングースショー」は、その動物虐待ぶりを憎むたび狸の遺志(←?)でパスするも、工芸村などをのんびり散策。炎天下を歩き回り毛娘(モー娘)、シーサー顔に。しかし沖縄、コーギーのウケは抜群によく、全体的には「余は満足じゃ犬」に成り下がり、めんそ〜れのお姉さんと撮ったお土産写真を手に宿に戻る時間に。ここから那覇市内までは約40分。17時半宿着。携帯電話と犬は充電にまわし、本日の夕食は宿から徒歩1分の「割烹喜作」(TEL098-861-5501)へ。大東寿司(秘伝のタレにつけた魚のにぎり寿司)をはじめ南大東島出身のご主人が作る琉球料理が自慢の店。さらに食後はフル充電された犬を連れ「冨士屋」(TEL098-869-4657)へ、再び「ぜんざい」を攻略。「過ちは二度と繰り返しません」という反戦の言葉もまるで信用出来ない史上最低の一家の夜は更けていった…。
 さて、翌日、2日連続で雨の予報もなんのその、魔獣の力で今日も晴天。一行は、まず、再び国際通りへ向かいお土産の調達。土産と言えばもちろん「マカダミア・ナッツ」? 否! 最近は何処にでもあるが、ここ沖縄はナショナルブランドの菓子類の「ご当地バージョン」のメッカ! カール、コロン、ハイチュウ、ポポロン、ベビースターラーメン、HI・SOFT、パックンチョ、柿の種などお馴染みのお菓子の「沖縄版」が勢揃い。店側も心得たものでさらにそれを小分けして詰め合わせで売っており、これさえあればあなたの係長昇進も間違いナシ!!!。本日の昼食はいま那覇で大人気の沖縄そば店「てんtoてん」(TEL098-853-1060)へ。麺は伝統に忠実に木灰の灰水(アク)をつなぎにした手打ちだが、それを生麺で使用したり、脂を取ったダシには化学調味料を一切使わないなど新しい試みも折衷。はっきり言って上品で美味。駐車場完備で、犬もそば屋とは思えぬ蔦の絡まるスノッブな洋館店舗の門前に安心路上放置。
 で、満腹になったたび狸は「持病」の発作が起こりお馴染みの意識不明に…。気が付けば車は那覇から約50km離れた残波岬に到着。真っ青な夏空、エメラルドブルーの海、そして暑苦しい灰茶色の冬毛の野良犬…。現代日本を象徴するような不条理を内包した光景、そしてこの三拍子が揃えばお約束の狂犬病の発病…。かくしてたび犬、岬の草地を爆走の後、残波ビーチ(珍しく犬可)にて猛烈入水!すっかり“ロコ化”し、地元の小学生をナンパする始末で、たび狸の三八式歩兵銃に撃ち斃されるまでビーチ独占の御乱行…。この後、鼻ピアスで荒縄に繋がれた水雷犬は、読谷村の「読谷やちむんの里」(TEL098-982-9200)で、のどかに窯元めぐりをしながら強火でこんがり焼き上げられたのでありました。
 続いてご一行は「沖縄黒糖」(TEL098-958-4005)で、砂糖キビから黒糖造りを見学しながら、恩納村の「琉球村」(TEL098-965-1234)へ。ここは沖縄&八重山諸島の伝統的な家屋を移築し、各屋敷で伝統工芸を実演してみせる、昨日の「玉泉洞王国村」と同じような施設。もちろんコーギー歓迎(ハブ館のみ犬禁)で、こちらの方が復元が本格的。餌を与えるとワレもワレもと互いの体の上に這い上がってくる「鯉柱」(←たび狸命名)が立つ、鯉池という玄人好みの(?)不気味な観光ポイントもあり、犬は園内に飼われている、鶏、水鳥、山羊、鯉、牛、猫、ハローキティ(うそ)など、すべての動物に恐れおののき逃げ回る軟弱さ。しかし、その隙にも、紅芋、パインカステラ、サーターアンダギー(悪魔の名前にあらず…)などの試食品は、すかさずGetし結局の所は大満足のご様子。気温も24℃に上がり、犬の賞味期限も切れそうなので、再び、はえ縄で捕獲し、そろそろ帰京の途へ向かう。
 さて、本日の飛行機は20時10分発。ということで、夕食は那覇に戻りお馴染み牧志公設市場2階の「きらく」(TEL098-868-8564)へ。犬は管理人つき駐車場の車内で留守番(←といっても本当に留守を番してるわけではない…←当たり前←此処に及び文字数稼ぎはやめんか!←いけずやわぁ〜) そして、ここで、意表をついてなんとこの章2つ目の実用情報のレポート! いや〜お父さん生きてて良かった!(←?)
 この市場、前回も報告したように1階の鮮魚店で買った材料を2階の食堂街で調理もしてくれる(3品までなら一人500円)が、最近、ますます1階の「観光地化」が加速して売り込みも激しくなり、うかうかすると相当高くつく場合も。たび狸お奨めは「食堂の自慢料理を食べる方がよほど旨い!」だが、きらく店主によると、「どうしても下で買いたければ先に2階で相談してもらった方が良い」とのこと。うかうかして獲れたてのコーギーなどを買わされてしまわないように、受験生のみなさんはラインマーカーでここんとこチェ〜〜〜〜〜〜〜ック(←書くこと多くすでに自暴自棄…)。
 さて、3日間散々やりたい放題のご一行、しかし最後に運命の時はやって来る…。レンタカーを返しパツパツに膨れあがった犬を全日空カウンターで預けるという誰もが忌み嫌う「お勘定」の儀式…。ところがなんと「10kgで6500円です」とのこと!。往きは11050円だったのに何故???? それは担当者が訓練生で、初めて見る、こきたない短足冬毛犬に動揺し、それをすかさず見てとった悪辣な黒牛(自称・スーパー黒牛)が、ヒジで秤の目盛りを隠したから!!!!! 最後の最後に大ラッキー!!! ということで、本日の一句「冬着たりなば、春遠からじ(byむぎ)」 しかし意味不明な教訓でこの章を締め逃げ切ろうと画策する、すでにケージで爆睡中の馬鹿犬に、今週末、再びの悲劇が襲いかかるとは、お釈迦様でも知らぬ仏のお富さんであった。(←文才ナシにつきこの章またも打ち切り)