2002年7月13日
























レオ様




カブト虫の幼虫





メルヘン…

要求吠え!

「おやつ」2種

下が覗ける!

逃げまどうふぬけ犬種



トンネル愛好犬

金縛り…

かっぽ鳥

みんなの歌?



高千穂峡と魔獣

国見ケ丘

通潤橋


熊本城(嘘)


皆様こんにちは。いや〜ワールドカップすごかったですね! 特に優勝した長良川漁業協同組合! あの鵜のフラット10の攻撃には、魚も逃げようがないですよね! なんでもあの鵜独特の真ん中立ちの髪型が若者の人気になってるとか? えっ? 何のことを言ってるんだお前はって? いや私にもさっぱり…。
 …と、大方の予期に反してあっさり終わった大不評の前文、ということで(←本来ならここで「どういうこと?」とセルフ突っ込みを入れる場面←入れとるやんか!)、今回はW杯の余韻冷めやらぬ中、共催国の韓国の皆様に敬意を払い、彼らが史上二番目に嫌っている日本人の加藤清正公で有名な熊本県に行って参りました!(ちなみに一番は豊臣秀吉、三番は伊藤博文…) えっ? どんな理屈だって? いや私にもさっぱり…
 さて出発は、台風6号が接近する7月13日、羽田発8時30分のJAL193便のバーゲン運賃。たび犬、これが記念すべき60回目の飛行機搭乗。しかし、JALではなんら記念セレモニーも曲芸飛行もなく(←当たり前…)、1010分に熊本空港着。事前の予報では降雨確率60%も、6歳を過ぎても衰えぬ「魔獣・晴れ犬パワー」(←ソサナ服用←ら○ははのためだけのチープな下ネタ)炸裂で、予報を覆すうすら晴れの蒸し暑い天気の中、たび犬は汗びっしょりになって(嘘)、熊本空港に右足からよろよろと降り立った(←?)。
 さて、手荷物カウンターでお約束の「よだれ犬」を受け取り、外に出ると、なぜかそこにはよく似た風貌の「狸顔コーギー」が…。実は、これこそが今回の旅行の目的のすべて! 熊本在住のレオくん(8歳)、メリーちゃん(10歳)親子は知る人ぞ知る大先輩コーギーにして、コスプレ系コーギー(系?他には?←プチ突っ込み…)の大御所、各地の掲示板で「アフロ・コーギー」の写真を目にした方も多いはず(今回はメリーちゃんは残念ながら自宅療養中で、レオくんがお出迎え)。そして、何よりも、その飼い主・レオままさんは、全国にたった3.7人しか生存が確認されていない当HPの熱心な読者様。更新するごとに感想コメントを送ってくれる、余命幾ばくもない主筆・たび狸の心のホスピスとも言えるお方!(←言わん、言わん…)。ということで、今回の訪問は文字通りの「お礼参り」。
 
 送辞:「いつもくだらんHPに感想有り難うございます」
 答辞:「いえいえ、本当にくだらんHPですよね」
 
 この会話をもって、無事、旅は終わり一行は折り返しの飛行機で東京へ帰りましたとさ。めでたし、めでたし…。





 …ギクッ! お便所に隠れてたのバレちゃいました? わかりましたよ! 知ってることは何でも話しますよ!話しゃいいんでしょ!(←自暴自棄) でも、つまんないけどイイ?(←へつらい) ということで、まずはレオ君一家(父母&御令嬢&レオ)に案内していただき加藤清正公の偉業(嘘)を見学することに。最大の観光地・阿蘇はすでに訪問済みのため、今回は空港からお馴染みトヨタレンタ・ヴィッツ号で先導のレオ号を追尾すること30分、熊本県が世界に誇る(?)「カドリー・ドミニオン」(TEL0967-34-2020)に到着。
 “動物ふれあい王国”と銘打ったこのおいしそうな名前の(?)施設の呼び物は、「熊本だけに」という安易なギャグも憚られるほど安直な想像通り、300頭ものナマ熊に餌付けができる「ベアバレー」! 要するにクマ牧場?(むろん“虎フェチ”の加藤清正は関与を否定←?) 「おい、そこのふぬけ犬連れの変な髪型のおばはん! エサくれ〜よ!エサ!エサ!エサ!エサ〜!」とラブリーにおねだりするプーさんたちに、食パン(丸ごと…)、冷凍ホッケ!(丸ごと…)、ニワトリの死体!!(丸ごと…)などなど、園内で販売している「クマちゃんのオヤツ」と称する恐ろしい物々を投げ入れ、歯をむいて奪いいがみ合う姿を眺めるという、心安らぐ趣向が人気の的のメルヘンな怖い施設。
 入場料1350円也を支払って入園するや、先を争って突き進む2頭の好戦犬は、あるブースに近づいたとたん、石膏像のごとくに凝固。そう、そこは巨大なプーさん(愛称・ヒグマ)たちのお家。くされ犬もびっくりのプーさんの「要求吠え」と、強烈なニオイにさしもの2頭の愚連隊犬も恐怖のあまりムーンウォーク(?)でアヒアヒと逃げ回る醜態! “コーギー界の金角銀角”(←何?)を自称する東西双璧の巨大犬のくせにともに軟弱なことこのうえナシ!!!
 しかし、ここで引き返すわけにもいかず、220Vの電極を尻に差し込み電気ショックとリモコン操縦で続いて園内を散策。仔熊を抱いて記念撮影できるコーナーやアヒルのレース場、犬走りに適した芝生広場など、ほのぼのゾーンを回り、軽い昼食も取って、気を取り直し次の目的地へ向かうことになったが、ここからは再びベアバレーを通過しないと外へは出られないタカラの「人生ゲーム」における「貧乏農場」のような仕組み(←たび狸42歳、後厄記念回顧系?のわからん例え)。が、プーさんの匂いと声にすでに慣れてしまった犬共は、一転して何事もなかったかのように、のんびり観光ムード。さっきは近寄ることすらできなかった柵の間から見物する余裕もかまし、のんびりキューバ葉巻をくゆらす始末…。しかし、幸せは長くは続かないもの。足下の柵を覗いたむぎは、真下に仁王立ちして「お〜い! そのタプタプお腹の旨そうな白豚犬投げてんか〜!」と、両手で空を掻くプーさんとバッチリ目があって、堪らず失禁&本当に腰が抜けるという大失態に! 動物たちとの“ふれあい”を十分堪能した動物2頭は、這々の体で駐車場へと逃げ戻ったのでありました…。(その後、下半身不随のむぎは「スケボーに乗った犬・ケニー」としてハリウッドデビューの予定←予定?)。
 さてここで、レオくん一家とは、明日の再会を約していったんお別れ。たび犬一座は、途中、洞内に天然水が湧き出す旧国鉄時代のトンネルを公園化した「高森湧水トンネル公園」(TEL09676-2-3331・トンネル内は犬禁)、旧国鉄のトンネル跡地を焼酎蔵として再利用した「トンネルの駅」(TEL0982-73-4050)などに立ち寄りつつ(←トンネルフェチ?)、天気もいまいちなこともあり、今日の宿泊地、高千穂(宮崎県)を目指す。
 神話と伝説の里・高千穂。日本中に神話にちなんだ名所は数あるが、ここはその中でも本場中の本場の“神話界のユニバーサルスタジオ”とも言える大名所(←たび狸、脳内CPU・122Hz…) まずは、家庭内暴力にキレて天照大神がヒッキーになってしまった天岩戸の洞窟と、それに困った八百万の神々が集い神議したという天安河原がある「天の岩戸神社」(TEL0982-74-8239)へ。(ちなみにこの後、天照大神はストリップ見たさに釣られて事態は解決したのは有名←嘘のようだが本当…)天の岩戸は神域のため立ち入れないが、天安河原は神社から川沿いに徒歩15分ほどの場所にあり、一面に積み石が置かれた境内は独特の荘厳さが。八百万の神々の姿が見えるのかプーさんの姿を思い出したのか(98%後者…)、稲川淳二犬は金縛り状態で一歩も進むことが出来ず、そそくさと河原を後に。日も落ちてきたので、今日はここまでにして「ホテル高田屋」へ向かう。
 今日のお宿「ホテル高田屋」は市内中心部に位置する老舗旅館。予約時に「ホテルとは言ってますが民宿に毛が生えたようなもので…」とわざわざ女将が釘を刺すだけあって設備は簡素だが、家庭的なもてなしが気持ちよい宿(でもホントだったら厭だな“毛の生えた民宿”…byたび狸独白)。宿泊客は当家だけということもあり、のんびりムードの中、名物「かっぽ鳥」(青竹の中で地鶏を蒸し焼きしたオリジナル料理。美味!)を中心とする、心尽くしの手料理に舌鼓。満腹の黒牛はお約束の「つゆだく大盛り」化…
 本来ならば、ここで一行は意識不明になり翌朝を迎えるのがお約束なれど、この地では毎晩8時から夜神楽を公開していると聞き、夕食後、会場の高千穂神社(TEL0982-72-2413)へ。国の重要無形民俗文化財に指定されている夜神楽は神話を舞踊化したもので(まあ当HPの「みんなの歌」みたいなもんですよ…←天罰!)、毎年11月下旬〜2月上旬にかけて、村々の民家を神楽宿にし夜を徹して舞い続けるのだが、ここでは、代表的な「四番」(天の岩戸事件が題材=観光客向き)だけを上演(演者は当然、宗家和泉元彌←むろん嘘)。神々の舞で、しばし古代ロマンの世界を満喫。そのころ入口に繋がれた犬は流行のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を装って物乞いに精を出し、神話の里の夜は更けていった。
 さて翌朝、今日もまたまた予報に反して雨は降らず、早めに宿を出発し、まずは超有名な高千穂峡へ。名勝天然記念物の高千穂峡は、その昔阿蘇山から噴出した溶岩流が急激に冷却され懸崖となった渓谷で、七ツヶ池と呼ばれる歐穴や真名井の滝などがあり、遊歩道を歩けば神秘的で見応えのある渓谷美が楽しめる(←いかにもパンフから丸写ししたような文章の好例)。昨日のことはすっかり忘れた初期化済犬(むぎ、脳内メモリー12K…)も、清流に白い冬毛(!)を撒き散らしながら遊歩道を散策し、排糞行動も挙行なされ渓谷美をたっぷり堪能されたご様子。続いて、神武天皇の孫にあたる建磐竜命(けんばんりゅうめい←♪リンリンランラン留園!←嘘、たていわたつのみこと←文字数稼ぎ)が国見したという伝説の「国見ヶ丘」で皇孫気分で高千穂の町を展望。神話の世界に心を洗われたご一行は、いざ再び熊本へ。
 高千穂から熊本空港まではただ走るだけなら1時間半(歌いながら走っても同じ位と推定←推定?) 時間もあるので途中の矢部町で「通潤橋」を見学。通潤橋は江戸時代に造られた日本最大の水道石橋で、国の重要文化財に指定され切手に描かれたこともある名橋。正午の「観光定時放水」にも間に合い、しっかり記念写真をゲット。この頃には朝の曇天もすっかり快晴に変わり、晴れ犬は自らの妖力で核臨界爆発寸前につき、地球の環境を守るため、その他の橋観光は省略。一路、レオ家の待つ、熊本市内へと。
 その後、難なく合流できたレオ家の案内で空港近くの「ミルクの里・山田牧場」(TEL096-279-3458)で絶品ソフトを食し、俵山展望台で南阿蘇の山々を展望し、1620分のJAL196便で東京へ無事帰還。さて、縦横無尽で熊から神話まで盛り沢山の今回の旅、私、たび狸にとって、いまここで旅日記を書きながら、一番印象深かったことは、自分は熊本に行ってないのにも関わらずこの文章をデッチ上げたということでしょうか!! だって、朝起きたら、熊本は土日とも終日雨だって言うから、すぐ自分の分だけキャンセルしちゃったんだも〜ん!! なんせワシ“張り子の虎”だし、犬嫌いだし、今までの旅日記も全部創作だし…。ということで(←ど・う・い・う・こ・と・!!!!)レオ家の皆様、いつも感想を送っていただき、さらに今回は両日にわたりお付き合いしてくださりありがとうございました。いつか実際にお目にかかれる日を楽しみにしております…(←おいおいおいおいおい!!!!!)








ほ、本当??


【うれしいおしらせ】

 さて、開設以来3年7ケ月にわたり、当有害HPを続けて参りましたが、実際には、何を更新しても、ご意見・ご感想はもとより、脅迫、嫌がらせ、金品、有価証券、換金作物を含め、ほとんど何の反響もなく、当社独自の出口調査とビデオリサーチ調べで、本文にも書きましたが、全国の読者数は約3.7人と推定されるにいたりました。主筆・たび狸も今年で卒寿を迎え、駄文にしろ書くのは面倒くさいし、反応もなくつまんないので、今章をもちまして当HPは終了するつもりです。ただ、主役のたび犬(実はマペット…)はいまだしぶとく健在につき、旅は続けてまいりますので、もしどこかでお見かけになったら「いよ〜たび犬屋〜!」とぜひお声をかけて下さい、おひねり、投げ銭も大歓迎です…。




犬を愛する皆様、
またお目にかかれることを楽しみにしております。


 

     たび犬のスペック

   総旅行日数 
434日
   総走行距離 75968km
   総飛行距離 98333km
   総飛行機旅 61往復
   総排出糞量 東京ドーム1杯半…
            2007/12/31現在