2002年5月11日



これじゃダメ?






















当家の愛車





































火事!?




♪車にポピ〜(古し…)



ミヤマキリシマ


足の湯







広くて綺麗













鶏軍団に怖じ気づく犬



これは廃屋?









弓と的



飫肥の町










ここに入れる!









軍用犬…











狸に折檻される馬鹿犬


皆様こんにちは。GWはいかがお過ごしでしたでしょうか? 当家はニューヨークに行ってきました。犬はどうしたって? 失礼な! そんなものもちろん西荻窪駅前の「青少年有害図書」用の白いポストに捨てていったに決まってるじゃないですか!(←大和民族伝統の逆ギレ…) でもこのアメリカ、それは先進国で唯一、日本から犬をごく簡単に持ち込める国! 審査検疫は実質ほぼ無し! そしてなかでもニューヨークは有名なセントラルパークを筆頭に完全な「犬天国」。なんせ、不肖、疑惑のモズク商社(02年5月現在海外渡航回数117回)といわれるたび狸、今回、生まれて初めて外国で生のコーギーを見たうえ、マディソン街の有名な玩具店「FAOシュワルツ」では、当いんちき通販社でお馴染みの“岡村義男君”がなんと30体近くもあり捨て売り状態! ということで、今回は宮崎県のレポートです!(←?????)
 宮崎。コーギー界のフーリガンと呼ばれるたび犬が熱烈支持する「巨人軍」と、大昔の新婚旅行のメッカ「日南海岸」と、倒産した「シーガイア」で知られる(?)、栄枯盛衰混迷混沌のまさに「日本のニューヨーク」と呼ぶにふさわしい土地(←超牽強付会…) 余命残すところあと僅かのたび犬(長くてもあと120年程度と医師から宣告済み…)の数少ない未踏の地。ということで、ご一行は、5月11日、羽田発7時50分のJAL303便で宮崎に向け旅立っ…、そこで忠三郎は(←誰?)ふとあることに気が付いた!

【羽田空港駐車場物語】
 これは、とある田舎の町から、日本一の駐車場係になるという夢を抱いて上京した、ヒロインの、恋あり涙ありの挫折と栄光の物語である。   …はずはなく、最近お問い合わせの多い羽田空港駐車事情の説明です。さて、当家のような巨大なま白犬を飛行機に乗せる場合、電車が利用出来ないとなると、空港までは当然車で行くことになります。その場合、TAXI利用を除けば、みんな頭を悩ますのが乗ってきた車の始末! 当家は幸い財政的に恵まれていますので、到着後、プレートをはずして車は捨ててしまいますが(←外国人窃盗団?)大部分の方は泣く泣く駐車場に車を置くことになります(←あたりまえ…)。そこで当家のお薦めは民間駐車場業者の、とりわけ「空港受け渡し方式」。前日までに予約をして、当日はまず車を空港の公団駐車場に入れ、駐車券に自分の車の場所(P1の1階B17とか)を記入して鍵とともに持参。そのまま出発ターミナルに入って業者の携帯に電話をすると、いま彼がいる場所(2番柱下とか)を指示されるので、そこに行って鍵&駐車券と受取証を交換。その後、業者は車を自社の駐車場(主に川崎市側)に乗っていき保管。到着日はその逆で、ロビーに出たら電話して、精算と鍵&駐車券(到着予定時間の30分くらいまえに公団駐車場に移動されてきている)を受け取り、そのままバンパーに空き缶と犬を縛り市中引き廻しのうえ帰るという寸法。実は、はっきりいえばこの方式は半非合法!(むろん利用者側には責任ナシ) ただし料金は1泊2日4500円、その後1泊ごとに1500円という、どんな時間でも公団駐車場より安くなるように設定されているので、人間という弱い生き物は悪の道に走るは必定(←芥川龍之介?)。どうしても「完全合法でなければイヤ!」という法曹関係者は、業者の駐車場に乗り付けそこから送迎車で空港へというより安価なコースがありますが、横浜方面の人以外(前述のように川崎扇島が多い)には面倒このうえなし! 男の美学を貫きたい貴方には、「夜2時に家を出て犬と一緒に歩いていく」という究極のオシャレもあることをつけくわえておきましょう…

 …旅立った!(←強引なつなぎの好例←?) で、宮崎空港には9時40分着、今回は日産レンタで新型マーチwithナビ(2日で総計12000円)を借り、一路、一路…、…う〜ん、どこも行きたい所ナシ!! というわけで、ずばり今回の旅は「サライな旅」(小学館の中高年向け人気隔週刊誌『サライ』。懐かし系グルメとレトロ系の街並散策が記事の中心で、もともと趣味に乏しい定年後の人たちがこの本を片手に、書いてあるとおりに下町を小グループで右往左往して、在住者のたび狸の神経を逆なでしている大人の有害図書)に決定。したがって、今後は堅く格調高い文章で、マタ〜リとsage進行でいくYO!(←それは「2ちゃんねる」!!←筆者つくづく浅薄…)
 さて、宮崎と言えば真の名物は? その答えはかの有名な福沢諭吉の書にあり。「天は豚の上に牛を創らず、豚の下に鶏を創らず」。さあ、では一番偉いのはどれでしょう?(平成14年度山野愛子美容学院入試問題より) そう!なんといっても地鶏料理である!(←筆者つくづく凡才…)。ということで、目指すは本場宮崎でもこだわりの地鶏料理が評判という「野乃屋」(TEL0986-57-4618) 。が、哲学書『るるぶ宮崎』の地図の場所に店はなく(←ちなみにこの本では常習!)山道の脇に看板がポツリ。「あと○○m」が一向に減らない看板に従い半信半疑で山奥に入ること約10分、ようやく店を発見。古い民家を利用した店内には巨木の切り株の座卓が置かれ秘境ムード満点。地鶏刺身、自ら七輪で焼く地鶏塩焼き、大おにぎり、田舎汁のコース1800円のみ。山火事のように煙を立てる地鶏炭火焼きは絶品で、探し訪ねる価値十分の大満足!! ちなみに今回発見された「宮崎の法則その1〜この先○○mとか書かれている広告看板の距離は実測値の半分!」(なお法則その2以下はナシ…)
 さて、さきほどの「野乃屋」で、不覚にも茶色の瓶に入った謎の発泡性の液体をしこたま飲んでしまった狸は、ほどなく意識が朦朧として危篤状態に。そして目の前に展開されはじめたのが、色とりどりの花畑の中を、なま白巨大犬が薄ら笑いを浮かべながら狂喜乱舞する光景。これはもしや「臨死体験」?! ここは実は「生駒高原ポピー園」(TEL 0984-27-1919)。オレンジ・白・黄の色鮮やかなアイスランドポピー23万本!(←絶対数えてないな…)が今を盛りと咲き誇る犬可の楽園。しかし、この美の世界の中にあって、観光客が持つソフトクリームをはじめとする全ての食い物に「今、地上に落ちよ!」と強烈なα念波を送るハイエナ犬の姿に、ベストセラー『盲導犬クエールの生涯』をヒントに悪辣狸は『獰猛犬食え〜るの生涯』の便乗出版を画策。つくづくこの親にしてこの子あり…(←たぶん誤用←たぶん?)
 続いて向かったのが、えびの高原と霧島高原を結ぶ風光明媚な「霧島スカイライン」のなかでも、最高の眺望を誇る韓国岳(からくにだけ)。「韓の国まで見渡せそうな眺望の良さ」から名が付いたというだけあって、霧島の山並みから錦江湾&桜島まで望める絶景と、初夏のミヤマキリシマを始め四季折々の彩りが楽しめる。しかし、残念ながらちょうど霧が広がって来て視界が効かずハイキングは断念。が、その中で、一匹で黙々と高台に上がり何かを心眼で見物していた宜保愛子犬はダニまみれになってご帰還。早速、黒牛に活き締めにされ濃縮クレゾールで鹿児島名物の壺漬けにされた。
 で、スカイラインをさらに進むと「えびの高原レストセンター」(TEL0984-33-1155)に到着。ここでちょっと面白いのが「足の湯」。24時間無料で利用できる観光客に人気の足専用露天風呂。底には小石が敷き詰めてあり、湯船(というか池)を歩くと足裏が刺激され血行がよくなる優れもの。泥棒犬も人に迷惑にならない下流で足を洗い、早期更正を誓う姿が印象的(?)。ちなみに、このあたり大量の野生鹿が出没。魚雷犬も走り回っているため、高性能カービン銃の携行を強くお薦め…。
 この後、高千穂河原経由で霧島神宮(TEL0995-57-0001)へ。この地に降臨したといわれる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祭る由緒正しい神社で、国家安泰から家内安全、商売繁盛までオールマイティにご利益があるという。ちなみに樹齢八百年のご神木は「霧島メアサ」。名前から想像するにもしかしてハーフ?(←パブロフの馬鹿狸…)。重文の立派な神殿で恒例の「天下統一交通安全」を祈念し本日の宿、霧島温泉郷(区分的には鹿児島県)の有名な犬歓迎旅館「清流荘」へ。
 「清流荘」は、丸尾の滝からの渓流と原生林に囲まれた老舗温泉旅館。自慢の温泉は、美人湯としても評判のみょうばん泉の大浴場、100年以上前の民家を移築して作られた硫黄泉の内風呂、天降川沿いの露天風呂と3ヵ所も! 川のせせらぎに包まれた広い客室でのんびり味わう夕食は、地採れの山菜・魚など旬の素材を生かした山の幸料理&鹿児島の郷土料理の豪華版でお大尽気分満喫!! しかしながら! よりによってここにおいて天下の馬鹿犬君、羽毛布団の上に生涯2度目の豪快な失禁!!! もしやアルツハイマー? 屈辱にまみれ、犬を13mほどハンマー投げしながら(←ちなみに今シーズンの最高記録←?)も、「ボケて失禁とはさすが“サライ族”…」と、妙に納得する一同であった(←おいおいおいおいおい!!!)。で、この日は、3つの温泉に入りまくって夜も更けていきましたとさ!(←なげやり…)
 さて、翌日、天気は晴れに近い薄曇り。雨ならとっとと早い便で逃げ帰ろうと画策していた悪狸、はやくも鬱屈の様子。宿の人に「高千穂牧場のソフトクリームが美味しいですよ!」と教わり、広大な牧場に向かうも、時節柄か「防疫のため犬禁」。しかし、ご安心を、こんな時にたび狸旅行社の三段逆スライド方式なら保障制度も安心(??) 高千穂牧場の向かいにある「夢見ヶ丘」(TEL0986-33-2773)は適当に芝生で犬を遊ばせることが出来る新装の土産購入スポット。さらに、それに隣接する、その名も「霧島たまご牧場」(TEL0986-33-2500)は新鮮な有精卵を直売しつつ、「鶏の餌付け」が出来るという、九州一の超アミューズメントスポット(←嘘)。柵越しに投げ入れたキャベツに数百羽の鶏が三層に重なって殺到する姿は必見! 宴の後には、上に乗った鶏の足がはずみで有名な「鶏の睡眠のツボ」(←くわしくは「TVジョッキー」参照←いつの時代?)に入ったのか、仮眠状態でゴロゴロ倒れている鶏があちこちちに! 小心犬もヒッチ・コック気分を大満喫。無事に朝取り卵も購入し、さあ移動という時に、車のヘッドレストが偶然「睡眠ツボ」に入ったのか狸も仮死状態に。で、ここから次の観光地に向かう道は、黒牛の証言と遺留品によると(?)、目にも鮮やかな青葉に彩られた買い食い街道とか。「地鶏関係」「畜産関係」「果物関係」のお店が点々しかし次々と登場。その中でもぜひ押さえたいのが高城町の「地鳥屋とりこ」(TEL0986-58-5011)。本来は宮崎市内にチェーン展開している地鶏の精肉&惣菜屋さんだが、ここは「大丈夫か?」と思われる“廃屋風店舗”。しかし、ここのタタキ(タヌキに非ず←お約束)、塩焼きなどは格安にして大絶品。途切れることなく地元の人が車で乗り付けてきて大量買い! さらには幻の銘柄豚「観音池ポーク」(TEL0986-58-5499)、「道の駅・田野」などで物欲の女・黒牛がペンペン草まで買い尽くしている間に、車は今日のメーン観光地の日南市飫肥(おび)町に到着した。
 南九州の小京都と呼ばれる飫肥は伊東家五万一千石の城下町。飫肥城跡を中心に武家屋敷通りや商人町通りが碁盤の目のように整備され、小規模ながら昔のままの風情を残している。また、明治の外交官・小村寿太郎、山林王・山本猪平などの逸材も輩出…。でも、一言で言うと「みんな知らない人じゃ〜ん」(byあゆ←あゆ???)ってカンジでしょ? しかし、武家屋敷の面影を残した町並はのんびり散歩に最適。まずは大手門近くの市営駐車場に車を置き、「四半的射場」(TEL0987-25-4533)で江戸期から続く「娯楽」の弓道に挑戦。日南市の無形文化財にもなっている和弓を有段者の指導のもと、10射たった300円でお手軽に楽しめる隠れた人気スポット。学生時代、体育の授業で弓道を1年間経験した狸は、むろん涎を垂らして走り回る巨大犬を一閃のもと見事に射抜いたことは言うまでもナシ! で、武蔵坊弁慶のように針ネズミになった犬を引き連れながら散策に出発するも、実は、黒牛には当然、裏の目的が! そう、ブモ〜ッ!という声とともに黒牛が突進したのが当地名物の「厚焼卵」。新鮮な溶き卵を7〜8時間寝かせてから銅鍋で炭火で1時間ほどかけて焼き上げたもの。程良い甘さとまろやかな口当たりはまるで「和製プリン」のよう。町内には専門店が軒を連ね味を競う。さらに飫肥は「おび天」の名で知られる魚のてんぷら(魚のすり身に豆腐を混ぜ、味噌と黒砂糖で味付けし揚げたもの)も郷土名産として名高い。古い町並みに辛気くさい食べ物とくれば、これぞ正調『サライ』な旅! とどめには、「おび天蔵」(TEL0987-25-5717)で鰹飯(鰹の刺身のお茶漬け)まで食べ、黒牛体重1tを突破。で、まだ時間があるので続いて日南海岸方面へ侵攻。
 さて、唐突ですが、一行はなぜ山中からわざわざ海岸へ? 実は今日5月12日は6年前、今の痴態からは想像も出来ぬ、いたいけなむぎが当家に買われて来た(JCBボーナス一括払…)、その名も「むぎ上陸記念日」。そのためには是が非でも堕落した腐れ犬を海に投げ込み禊ぎをし、その後、命からがら「上陸」させるというおごそかな神事を行わずば“たび犬的”に世間様にしめしが付かず!(←筆者現在BSE発病中…) ということでまず向かったのが、初日の出のTV中継で有名な「鵜戸神宮」(TEL0987-29-1001)。白い波しぶきが岩を洗う断崖の洞窟に社殿がある全国でも珍しい神社。そして、社殿前の海に浮かぶ大岩のくぼみに、小石サイズの「運玉(5個100円)」を女性は右手、男性は左手で投げ、うまく入ると願いが叶うという運試しにも挑戦。結果は元マリナーズのランディ狸、抜群の制球力で5投中3投命中も打線の援護が無く勝敗には関係なかったそう(?) ちなみにここの境内は野生の猪が出没するそうで非マタギ犬タイプのコーギーをお連れの方は注意のこと(ちなみにむぎは「虎バサミタイプ」←完膚無きまでに論旨不明…)。
 さて、無目的に惰性で進んできたサライな旅。最後は、当然高年齢者につきものの頑迷な権威主義的発想でかの有名な青島を訪問。日本書紀によると読売巨人軍多摩川グランドの土と枝豆とビールで創られたというこの島は、中心の「青島神社」(TEL0985-65-1262)からして巨人軍礼賛一色のえこひいき違法宗教法人!(おいおい…) かつては、島を囲む奇観“鬼の洗濯板”などの方がよほど有名だったのに、いまや目玉はおびただしい巨人歓迎ポスターから選手の奉納した絵馬展示(←書いてる内容&筆致はバカ一色!by匿名のTDさん)に、さらにW杯の今年はJリーグ選手も加えているという悪の枢軸神社。しかし、苦虫を噛み潰すアンチ巨神ファンの狸を尻目に、巨人軍をこよなく愛す“軍用犬”は大はしゃぎ。怒りの狸&牛(←牛、なんとオリックスファン、これまた…)にハーケンで一撃され、鬼の洗濯板の上を引きずり回されたうえ、もはや車で15分の宮崎空港から1810分発JAL308便で築地市場に向かってクール発送されたものの、この夜の試合で巨人は開幕以来ついに首位に立つという縁起の悪い霊験付き…。かくして記念すべき「史上最大の上陸作戦」は、史実とは異なり、まことにトホホな結末に終わったのでありました。また、それと同様、とりとめがなく、残尿感満点(?)なのが老人の話の特徴。よって唐突ですが今回の「サライな旅」これにて終わりにさせ…
             ↑あ〜、サライ狸、どうやら寝ちゃったようですね〜! じゃ今回はこのへんで。チャンチャン!(←「完結」を意味する縄文期の原始呪術記号←いいから早く終われ〜〜!)




【誠実運営のたび犬科学捜査研究所から】

黒牛の珍説によると、失禁の場合、その尿に色と臭いがあれば「我慢できずに」。逆に無色無臭なら「いやがらせ」とのこと…。犬に聞いたのかお前は!! ちなみに羽毛クリーニング代5000円…。