いや〜、みなさん混迷を極めてますね〜。えっ?阪神タイガース? なんですかそれは?
新しい痔の軟膏の名前ですか?(←たび狸、アンチ巨神ファン…) いやいや政局のことですよ。相次ぐ各党の不祥事に始まり、はてはパレスチナ問題まで、いったい覇権は誰の手に? ついにはゴマキの弟も責任をとって「EE JUMP」を辞職したそうじゃないですか!(←脳波障害…) さて、それに比べて昔の日本は単純で良かったですよ! 「上洛」ってご存じですよね? そう、天下を狙う者は、とにもかくにも京都に行って「ワシが!ワシが!」と宣言すればそれだけで良かったんですから。ということで、「天下統一交通安全」を日頃から座右の銘にするたび犬、主筆・たび狸がこんなにも前文に苦悶することを知ってか知らずか、ついに京都に行って参りました!「京都を制する者はコーギー界を制す」かの有名なクラーク・ハッチ&チャック・ウイルソン(←誰×2?)の言葉を胸に秘め、邪悪凶悪犬、野望の紅蓮の炎にメラメラと燃え上がりそのまま丸焼けになって死んだそうです。めでたしめでたし…(ってことで今回はご勘弁はいただけないでしょうね?←否定疑問文←何?)
さて、たび犬、ご存じの通り体重が10kgを大幅に超すため、「JR公認乗車拒否犬」(ちなみに余談ながら「JKC公式退場命令犬@有明アジアインター」…)につき新幹線は利用不可。むろん狸には京都まで愛車フェラーリVISTA(自称)を運転する気力もなく、まずはJALの「バーゲンフェア」で大阪伊丹空港まで(片道7500円・犬350円/Kg)。4月13日のJAL101便は、なんと羽田発朝7時5分という非常識な時間(?) もはやこの時点で、犬&狸には天下制覇の夢もやる気もナシ! 空港でレンタカーを借りるとすぐ高速入口で、京都南ICまでは50kmほどであっという間。今回はまず市最北部の高雄方面から侵攻するも、あわせて1時間ほどで楽々到着。で、まずは戦の前には腹ごしらえということで(←年寄りの慣用句)、栂尾・高山寺前にある、朝9時から夕食が食べられる(?)便利な「元栂ノ家」(Tel075-871-6388)へ。ここの名物は「鳥みそ鍋」で、何よりのウリは眼下に清滝川を眺める座敷のロケーション。他にお客さんもいないせいか「ワンちゃんも入れていいですよ」と大歓迎。その言葉に甘え、たび狸、むぎの眉間をピッケルで一撃し、鍋に入れて食べてしまいましたとさ…(←ベタな早合点←そういう問題?)。しかし正直に書くと鳥鍋1人前2800円也!(でも他に1000円以下の丼物もあり←逆恨み…) 観光地であり景観料だと思えばまあ…。しかしこれが、早くも天下を狙う一同には、象徴的な没落の前触れであった。
ということで、とりあえず満腹になったご一行は、渋々、観光に出発。高山寺から神護寺までは清滝川に沿った絶好の散策コース。しかし全員で行ってしまうと、戻るために時間が倍かかるという明快なピタゴラスの定理から(←たぶん嘘←たぶん?)、牛と犬が参詣し、狸は「人間ココセコム」となって仮眠しながら留守の車を守るという見事な連携プレーを発案! ちなみに、今回の旅、経が読めず多毛&なまぐさのたび犬は仏教徒ではなく(柏手が打てず賽銭が財布から出せないので神道にもあらず)、神社仏閣の入場は最小限にする予定なれど、神護寺は国宝の宝庫とありとりあえず見学に。長い石段を登り辿り着いた山門で犬連れ拝観の可否を尋ねると、あっさり「構いまへん」の声。早速拝観料400円(犬無料←当然…)を支払い、国宝&重文てんこ盛りの広い境内へ。アップダウンがキツイものの、人も少なく犬連れ拝観(?)には最適。最奥の地蔵院から厄除けの「かわらけ投げ」(眼下の錦雲峡に向って小皿を投げる。2枚100円)も堪能し下山。車中待機の狸に電話して回収合流。
さて、続いて向かうは「京都に於いて単位面積あたり若い女の人口密度が最も高い」ことで観光地になった(←主客転倒…)“嵯峨野”巡り。のどかな風景と多彩な創作もの(ペットボトルで作った水圧ロケットとか、狂言強盗とか…←これもたぶん嘘)を扱うお店が点在する、そぞろ歩きには絶好の地。高雄からは「嵐山・高雄パークウェイ」ですぐだが、紅葉で有名なこの有料道路、なんと紅葉まであと200日近くも間があるくせに1150円という因業料金設定! この時点で、むぎの財形貯蓄は早くもゼロに…。そして嵯峨野着。まず車を、千体石仏で有名な化野念仏寺近くの駐車場に停め散策のスタート。無縁仏供養が本業(?)のこの寺も意外なことに犬OK! しかし受付で、はしゃぎ狸が「犬は2000円とか言われたりして」と呟いた絶妙のギャグ(?)を、坊さんすかさず聞きつけ「ほなら犬2000円!」といきなり“盗用”。たぶん今頃はもう坊さんの定番ギャグになってると見た! で、境内では今は亡き伝説の「むぎ1号〜28号」の菩提を供養…。その後、祇王寺、二尊院、常寂光寺などの看板を横目に東海自然歩道を散策。沿道に建ち並ぶ小物、漬物、京菓子などなどの店を冷やかしつつ、しっかり「黒豆ソフト」(きなこ風味←案外美味!)などを食し、どんどん南下。が、それにしても有名観光地とはいえ細い路地までTAXIで廻ろうというたわけ者が多すぎで、正直なところ“のんびり”にはほど遠い環境。トロッコ列車の嵐山駅をすぎ、最終的には修学旅行生のために作ったという(?)有名な「渡月橋」に出て(ちなみに、ここにも「ボート1時間1400円」という超悪辣な看板!)、TAXIを止め、フェンディのハンドバックのようにさも当然な顔をして裸犬を乗せ、化野の駐車場へ帰り、これで全行程約2時間。
で、本当は自分はもう宿に行きたかったのではありますが(←乃木希典?)、日本全国3.7人(0.7?)のたび犬ファンのために行かねばならぬ所がまだ1ケ所、そう「水戸黄門」でおなじみの(?)「東映太秦映画村」(Tel075-864-7716)だっっっっ! 実際に撮影所として使われながら観光も出来る人気スポット。しかしリストラ中とはいえ撮影を生業とする(本職=馬の足)たび狸には、単なる職場訪問。気になる犬の扱いは「紐さえ付けていれば大きさ不問」と太っ腹!(←じゃあ、ネクタイみたいに付けてさえいれば反対側は持たなくていいんだな!と考えた狸は腹黒…) しかし恐ろしいのが、まず車を駐車場に入れると「ハイ!1000円!」。入場料金(アトラクション別!)はな〜〜んと2200円!! さらに守銭奴・黒牛が「何かの会員(例えばJAF)で割引きになりますか?」と訊ねると、「これでなります」とド〜ンと一覧表が! し・か・し!! どれもこれも「三毛狸カマボコ友の会カード」みたいな見たことも聞いたこともないような組織のオンパレード!!!(←えっわかんない?でもなんとなくカンジはわかるでしょ?お互い日本人なんだから〜←へつらい)。いったいぜんたいここはイスタンブールのトルコ風呂か!!!(←えっわかんない? まあこれは行って泣いたモンにしか分かんないわな…←一人合点)。京都、驚くべき“ボッタクリ”の地…。で、村内は、日本橋、芝居小屋、遊郭、武家屋敷、長屋などなど、江戸の町並を再現したオープンセットと土産屋でいっぱい。建物内に入ることもできるので、記念撮影スポットは豊富。チープな感じのアトラクションは犬連れということもありパス。結論としては、まあ、値段にさえ目をつぶれば、馬の足以外の人と犬は1回くらいなら行ってもいいかなという曖昧な評価…。
で、時間も完膚無きまでの夕方(?)になり、やっと宿へ向かうことに。今回、新たに発見された京都の犬可宿はなんと繁華街のど真ん中!三条京阪駅徒歩2分の「HSホテル」。ちょっと暗いビジネスホテルながら、祇園、先斗町、木屋町などに徒歩5分圏内の好立地。しかも犬代は無料。しかし、今日一日で尻の毛までむしられ無一文になった犬と狸は、部屋に入るなり折り重なるように床に倒れ臥した。
さて、小休止して夕食。数々の偉人を輩出してきた京都1200年の歴史にふさわしく、今回も有名ゲストが参加。平安時代に「何でも思い通りになるワシにも意のままにならないものが3つだけある。双六の目と比叡山の僧兵と加茂川の水じゃ!」と宣わったのは豪放傲慢の白河上皇だが、まるで、その名言を彷彿させるように、かつて某有名BBSで「ネットで海外のコーギーサイトを見るときは高いから(←念注・国際通話と混同!)チャチャっと素早く見るようにしています…」という大迷言を残した傑物・らむははである! コーギー界屈指のお嬢様犬“ラムちゃま”と3人の腕白坊主を操る生粋の京女・らむはは。ちなみに彼女の悩みは現在はCATV経由にしたことで解消したそう。めでたしめでたし…(←おいおい…)
で、一行が向かったのは今、京都で人気沸騰中の「町家カフェ」。古い町家を改装して料理屋やBAR、喫茶店などにしたもので、今晩の「まんざら先斗町店」(Tel075-212-0028)も先斗町通りの100年以上前の商家を改装した京創作料理の店。渋い座敷の雰囲気もよく、「酒飲みやで〜」と日本一の田舎者“ウィンのおっかさん”太鼓判のらむははさんも上機嫌で、たび狸を「ヘンなおっさんや〜」とバシバシ叩きつつ(←関西人独特のDNA構造)、『お友達と飲んで食べて大満足!(COPYRIGHT by みーさん)』状態。続いて、仕上げはやっぱり麺! ということで河原町通りの「辛来人(からくり)」(Tel075-253-6678)に向い、ブレイク寸前の辛味つけ麺を賞味。ここのつけ麺、五段階の辛さで、「1」でも十分辛いが、これからの季節にGOOD!(←根拠レス…) このあたりで、明晰な読者はお気づきであろうが、昔から野良犬と幕府の犬しかいなかった街だけに(←危険思想!)これらの店は一切、犬とは関係なし!(断言!!) 最後はらむははと別れて、狸は即永眠、酩酊した牛と、宿で腐臭を放っていた犬は、深夜の祇園を新撰組のように睥睨徘徊し、京の夜は更けていった…。
そして、翌日。天気は晴れ犬魔力で昨日にもまして快晴。馬鹿犬君、早くも自爆テロの覚悟? 今日まず向かうはこれも人気の「哲学の道」の散策。銀閣寺橋から若王子橋の約2kmにわたる「琵琶湖疎水」沿いの小道で、哲学者・西田幾太郎が思索にふけりながら歩いたことが由来。「日本の道百選」にも選ばれた、情緒豊かな家並みを眺めつ、点在する“お休み処”で買い食いをしつつの散策は、前日の嵯峨野と違い、基本的には車が入れないだけに、本当にのんびりと。今を盛りと咲き誇る八重桜(そのボテッとした形から別名「むぎ桜」←本当の嘘…)。若王子側のコインパークに駐車し銀閣寺前まで散策&TAXI戻りで約1時間半の行程。
さらに続いて、困窮のためヤケクソで元手不要の「散歩道」(さんぽどう)に邁進する一行は、いよいよ「京散歩の王道」(?)東山界隈に向かう。車を八坂神社市営駐車場に置き、まずはバス通りを進み、安井金刀比羅宮を訪問。過去のレポートでもおなじみの“平成のこんぴら犬・むぎ”には素通り出来ない所! 安井宮は他の金比羅さんと御利益が違い、どんなものとでも「縁を切らせてくれる」神様。ということで、むぎ「持病の結石&関節炎と早く縁が切れますように」と絵馬を実名(?)奉納。傍らでは狸が、黒牛と馬鹿犬の消滅を祈願…。さらに歩き、五条坂から清水寺に向うと途中は人の波。暑さで歩みが遅くなる犬を鼻ネジで引きずりながら拝観受付まで行くと、「犬は抱けば構いませんよ」とのお言葉。「清水の舞台」といえば古来から有名な絶好の犬捨て場! 意を決したたび狸、犬を抱いて本堂、舞台へと進むが、子泣き爺のようにどんどん重くなる腐れ犬に、抱いた狸はともかく、抱かれた犬までがあまりの暑さで昇天の様子。しかし有名な「延命水」を飲ませるとたちまち復活して排尿三昧! 復活した水雷犬を連れ、両脇に小洒落たみやげ物屋が建ち並ぶ、産寧(三年)坂、二年坂、高台寺下細道を八坂神社まで示威行軍。三年坂には「抹茶」「ほうじ茶」「桜」「八ツ橋」などなど、さまざまな変わり種ソフトクリームを売る店が多数。当家では「豆乳ソフト」にチャレンジ。豆腐みたいな味(←表現力ゼロ!)に犬も大満足。よってたび狸、勝手に「クリソ坂」と命名。ちなみにこのあたりには舞子さんの扮装をした素人が多数闊歩しているが、彼女たちの主な目的&喜びは観光客に「素敵〜」と言われたり写真を撮られたりすること。「だったらコーギーの格好すりゃいいじゃん!」という狸の呟きは、「狒狒爺!」という目つきとともに黙殺されたのは言うまでもナシ…。で、八坂神社駐車場に戻った一同をお出迎えしたのは、市営のくせに「金1500円也」というお勘定! 狸&犬、その場で即身成仏。ちなみにこの東山は全行程で3時間弱。しかしもはやそんなことはアッシには関係ないことでござんす(←不貞腐れ)
で、今、この文章を読んでいる貴方様と書いている私の共通した想いは「早く終わんないかな〜」ということでしょう!(←ブロードバンド時代の双方向コミニュケーション?←余計なことはいいから早く終われ!←へいへ〜い…←このクズ狸〜!)。しかし、まだ昼前なので、ここでは終わるに終われません。ということで、続いて、一行が代表的な京都の昼食所として向かったのが、湯葉?豆腐?懐石?否!否!否! それはなんと冷やし中華! 「中華のサカイ」(Tel075-492-5004)はごく普通の中華料理屋だが、看板メニューの「冷めん(580円)」は通販するほどの人気メニュー。秘伝のマヨネーズ風味のタレと、もちもち麺がクセになる味。さらに餓鬼道に陥った一行は、有名な今宮神社の「あぶり餅」にバンザイ突撃(←おいおい!)。境内には「一文字屋」「かざりや」の2軒の店が向かい合い、店先で小指の先ほどの大きさにちぎった餅を炭火であぶる様は壮観。あっさりした甘味のタレが美味だが、味はどちらもほぼ変わらない様子(無料駐車場完備!)。そしてこの日は偶然年一回の今宮神社の縁日「やすらい祭り」。願いを書いた人形を持って、拝殿の緋色の傘の中に入ると鬼が厄を食べて1年間病気をしないという奇祭。犬も大歓迎と言うことで拝殿に上がり健康を祈願す。
で、ここまで来てもまだ終わらない今回の『宮本武蔵』全30巻(←やけくそ?)。次のイベントは「犬カフェ」でのらむははと再会合。西京区の「ブルスケッタ」(Tel075-332-1555)は市内でも有名なペット同伴レストランで、テラスはもちろん店内も犬OK。犬には氷水と無料おやつセット(ジャーキー&クッキー)のサービスもあり、愛犬家に人気とか。ここで、らむはは&長男・二男&ラムちゃまと、楽しくティータイム。が、この日は、ブルドッグの修学旅行(←想像)に加え、近所でミニオフ会をやっていた地元のコーギー軍団も集結中で大盛況。むろん前日からの疲れと暑さでやる気なしの犬は愛想もなし。しかし、実はこの店、かの有名な秀吉vs光秀の天下分け目の戦いがあった「天王山」にほど近き所…。そして奇しくもその妖力が乗り移ったか、ここにおいて凶悪すかんぴん犬、突然、最後の気力をふりしぼり「ワシが!ワシが!ワシが!」の大咆吼。なま白い巨体と野太い声に不意をつかれ一瞬店内の犬たちはあきれかえって沈黙! この瞬間に、たび犬、念願の上洛&天下統一を見事に成し遂げたのでありました!(←安直な結論…) 苦節6年、桃栗3年柿8年、さかな、さかな、さかな〜♪ そしてお爺さんとお婆さんは死ぬまで生きたそうでした、めでたしめでたし…(←ご乱心) あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、やっと終わった〜。もう犬は梅酒に漬けて30年寝かしておきますし、旅日記も二度と書きませんから許して下さいピスピスピス…(さしたるオチもキレもないままこの章、なし崩し的に終了…)
【後日(?)談】
史実によると、この後、たび犬一行は帰路の京都南ICに近い「伏見稲荷大社」に凱旋奏上に参内したが、天下人となったはずの征夷大将犬は、境内にいたおよそ生後3週間・体長20cmほどの仔猫に追いかけられ悲鳴を上げて逃げまどう始末…。天王山で破れた明智光秀同様、あえなく落ち武者狩りの手にかかり、その天下はわずか40分で終了。伊丹空港20時発のJAL110便でその首級は東京に送られ、みーさんのたっての希望で「東急たまプラーザ店小催事場」で一週間晒されたそうです…(←なぜ?)。
|