2000年12月2日





























正しき「犬の道」







「犬道」の聖地へ

みにくいアヒルの子…


たんぽ定食(←で?)












犬禁看板に廻し蹴り!


いきりたつ「ねぷ犬」








晴れ犬廃業…

乙女の像


犬聖「老犬神社」


〈金八先生〉
じゃあ、いいか〜? よ〜し!みんな目をつぶって100数えなさ〜い!

 みなさまこんにちは、私、「たひ犬むき」てす。えっ?なんて「゛」か無いかって? いや〜もうすくふゆなんて、ぬけけかひといんてすよ!ほんの一週間前に「なつけ」か、やっとかんせいしたはかりたっていうのに…。えっ?なんか鼻かつまってるみたいたからやめろって?それじゃあ、おごどばにあばえでいづもぢょうじで…(←お調子者…)
 そんなことで、現在、便所のモップ状態のおなじみ“くされ犬むぎ”。今回はいよいよ20世紀最後の旅行に! いや〜思い起こせば20世紀は激動の世紀でしたね〜、誰もが忘れえない「キャベツ畑人形の流行」「ナンチャッテおじさん出現」「ナメ猫大ブレーク」、日本中が推移を見守った「若人あきら失踪事件」、スポーツ界では「小学生のたび狸、東京都杉並区内の全ての公園の池に落ちる」という前代未聞の快挙もありました…。えっ?なんで、そのマウスを「接続断」にあわせようとしてるんですかお客さん! お願いしますよ〜、こちっとらボッタクリ防止条例施行で副業が苦しいんですから。副業ですか?その名も『毛皮倶楽部』っていうんですけど、システムは「とある下町のマンションの一室。推定30歳の鼻が濡れた無口な熟女が、素肌に毛皮だけをまとって優雅に登場。即、くんづほぐれつの大サービス!店外連れだし&ディープキスもOK!」てやつなんです。いまんとこ「MUGY」ちゃんがウチのNo1! はっ?マギーですよ、え、えっ?むぎじゃないって!むぎじゃないってば〜〜〜〜〜!
 さ〜、よいこの皆様、約22行、しっかり目をつむっていましたか? 今世紀最後のくだらない前文はもうこれで終わりです。ということで今回の旅行、世紀の変わり目にあたり「犬は犬としてどうあるべきか」という真摯な命題を再確認するために、今度こそ行って参りました、そう人間以外で唯一あの人気TV番組(?)「知ってるつもり」にとりあげられた(←叙勲級のしつこさ…)「忠犬ハチ公」の故郷秋田県! 前回はたび狸のやる気の無さで途中頓挫したものの、今回は準備も万端!12月2日、またもや精勤に全日空の「超割」でご一行は大館能代空港に向かったのでありました! た! た! たんたんたぬきの…♪
 と、大仰に息巻いてはみたものの、この日の大館行き、乗客なんと約50人。ショコシ…。まるで機内は平日のヘルスセンターの送迎バスなみの寂しさ。そうこの大館能代空港は奇しくも前日朝刊に発表された今年度空港稼働率ワースト5に入る超名門空港(32%)!だって何も無い山ん中に空港だけあるんですぜ旦那っ! 他にも中標津空港(59%)、石見空港(29%)など「たび犬お立ち寄り空港」が綿々と!ワシらって予想通り疫病神? 行きたい人は早く行かないと無くなっちゃうこと間違いなし!(←決めつけ…) ケホ、ケホ…。ということで9時10分空港着(今回犬代6800円)、レンタカーを借りて、つ、つ、ついに10時15分、夢にまでみた(?)大館市の「秋田犬会館」(TEL0186-42-2502)に到着。秋田犬の歴史を中心に、忠犬ハチ公のエピソードなどを詳しく紹介する、全国推定680人のハチ公ファンには垂涎の殿堂! …でも、ワシのは野良犬だし〜、むろん室内には入れないし〜。ともあれ、純血種を守ることにかけた先人の情熱はひしひしと。一方、その頃「えせコーギー」は会館前の庭でいやがらせに排糞しむぎ母に竹槍で突かれる始末…。ちなみにこの町、すべてが秋田犬一色!土産物屋は言うに及ばず公共看板から一般商店まで何が何でも秋田犬のイラストを使いまくり!三味線屋まで秋田犬マーク(←うそうそ!)。となれば、我らも記念撮影と、駅前の「秋田犬の群像」に当家の“飽きた犬”をアロンアルファで接着しハイポーズ!世間の嘲笑と引換に2年越しの「忠誠犬の聖地」訪問は実現し、感極まったご一行は「最高でもゴハン、最低でもゴハン」と涙ぐんだ…(←何?←誰やアンタ?←アンタこそ誰?←アンタこそ…)。ということで、向かうは大館のもう一つの名物「きりたんぽ鍋」。忠犬ハチ公も晩酌のお供に好んで食ったという(←ホンマ?←だからアンタは誰?)地鍋の佳品。そのポイントはなんといっても、スープのベースになる比内鶏。この鶏の産地が大館市周辺。当然、市内に料理屋は何店もあれど、今日狙うは「きむら」(TEL0186-49-2939)。正統派きりたんぽを自称しその名も「山田流きりたんぽ」。客は全員、胴着を着用し竹刀で鍋をカンカンつつくという本格派…(←アンタ誰!あっ!しもた!まだ誰も何も書いとらん…←で、アンタは?)。1500円の「たんぽ定食」は質量ともに大満足。飲酒を唾棄するたび狸も、幻の地酒「アサヒ スーパードライ」を発見し、いやいやメートルをあげる始末。で、食事後、犬は市内の長木川に簀巻きにして流して東京に帰りました…。
 …って終わりにしたいほど長くなっちゃってんですがお客さんはまだ読みますか? こんなBSデジタルなみの双方向性も新趣向に(←今回で廃止決定…)、一行はその後、津軽藩の藩都・弘前市に向かう。ちなみに大館からは車で50分ほど。
 弘前。古来より奥羽の文化都市として知られていたが、明治維新の折りうっかり幕府の味方をしてしまったために、他の佐幕藩と同様、新政府から嫌がらせで県庁をよそに移されてしまい(←唯一、ホントの話!←ふ〜ん…で?)その後は衰退し、いまでは「ねぷた」や林檎で知られる町。しかしこの町の真の名物!それは「ラーメン」だ!!!!。自称「東京ラーメンの元祖(?)」という細麺&さっぱりスープの店が市内外に多数あり、ラーメンが大嫌いなむぎ一家も大興奮! おなじみ重ね切りを目指すも、持参の資料が5年前と古く発見出来ない店も多数…。かろうじて「銀水食堂」(TEL0172-36-1045)にたどり着き、煮干し系ダシの美味麺に大満足。で、満腹になり、全国推定2人(ひとりはワシ…)のたび日記ファンのために、最大の名所・弘前城に向かう。毎年GW頃に満開になる桜の名所としても知られる落ち着いた城趾公園。と、と、ところが!!!!ここは、なんと犬禁〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!。はっきり言いますけど、役人って馬鹿じゃないの? なんで、市内のど真ん中で、域内に博物館や図書館、植物園などがある、こんな広大な市民の憩いの公園が犬禁!!!まさか、この地の犬はみんなノーリードの秋田犬とでもいうのか???(←極論…)さらにご丁寧に猫までも禁止明記!!!!いったいどう思います今井さん?(←超私信…)。
 で、失意のご一行は城の北側に位置する石場家住宅、旧伊東家など古い町並みを見学…。しかし捨てる神あらば拾う神あり!(←ほぼ確信出来るほど誤用)亀甲門近くにある「津軽藩ねぷた村」(TEL0172-39-1511、入園料500円)は、室内施設にも関わらず犬大歓迎!館内には本物の「ねぷた」(青森はねぶた)が何台も美しく展示されており、囃し太鼓の音に犬もご興奮!丁寧な説明で、むぎもねぷたの知識をみるみる吸収!明日からは「ねぷ犬むぎ」と呼んでやって下さい。ほかにも、津軽凧、金魚ねぷた、津軽焼などの製作過程が見学&体験できる楽しい施設。ただし犬はろくろが回せないので見学にとどめたほうが無難(←あたりまえ…)。ということで、振り上げた拳も無事おろし、ご一行は1時間ほど東南に走り、本日の宿・十和田湖畔「とわだこ賑山亭」に到着した。
 北秋田では希少な犬同伴可の「とわだこ賑山亭」は、木の香り漂う館内どこもとてもきれいで落ち着いた宿。湖畔や遊覧船乗り場にも至近で家族別の囲炉裏を囲んで山海の幸を炭火焼きする炉端料理が自慢。ただミシュラン覆面調査員のたび狸の主観では、焼き物が一品少ない印象(その場合は牛タン焼き1人前追加で完璧!←大きなお世話)。どちらも水準以上ながら、もし特定の目的地がない旅なら部屋はやや劣るが天然温泉&囲炉裏焼きの田沢湖プラトーホテル(第26章参照)を鼻差でお勧めか?ちなみに、この日の超深夜(1時)、雪に覆われた湖畔を爆走する巨大なましろ犬と黒牛の姿が、NASAの軍事衛星から撮影されている…。
 さて翌日。一転、空は朝から土砂降り! 何より雨が嫌いな“張り子の虎”たび狸、最近、とみに妖力の衰えた“晴れ犬”を早速吊るし切り! しかし、宿に籠城するわけもいかず、小降りになるのを待ち出撃! 湖畔は芝地の遊歩道にになっており、もちろんノー○ードもOK!。十和田湖のランドマーク「乙女の像」(高村光太郎作)までのんびり歩いて20分ほどのコース。水辺への傾斜もなだらかで、水浴好きにせフランス犬も大喜び! フランス大嫌いのたび狸、むろん浮かれまわる犬の隙を逃さず、見事な“内股すかし”で水温2度の湖中にたたき込んだことはいうまでもなし。このシーズン、湖面には「渡り鳥愚連隊」こと凶悪白鳥軍団(ほぼロシア籍…)が御滞在中で、毎度のことながら餌の食パンをめぐり鳥と犬の浅ましい闘いが繰り広げられた。
 さて、湖を後にして向かったのが、十和田湖の美しい眺めが楽しめる「発荷峠展望台」。しかし、この日は一面の霧で視界ゼロ! ここで途方に暮れるご一行、またもや見つけちゃいましたよ、とんでもないスポットを!なんとその名も「老犬神社」!!!!!
 大館市葛原にある「老犬神社」。その由来「猟師の定六は、誰の領地に入っても差し障り無しという免状を持ち、愛犬シロとともに諸国で猟をしていた。しかしある日、偶然免状を家に忘れてきた日に他領で役人に捕縛されてしまった。シロはその様子を牢外から知り、雪中を昼夜駆け家より免状を持ってきたが、定六はすでに刑死していた。シロは毎日毎夜、山中で咆哮を続けたが、その後、餌も全く食べずに、やがて弱って死んでしまった」とのこと。…………これってもしかして文字通り「犬死に」ってこと?(ガブガブガブッガブガブ!←たび狸、秋田犬にかみ殺された音)。神社は壮麗な秋田杉の巨木に囲まれた山腹にあり、毎年、縁日の旧暦4月17日には多くの“犬関係者”が訪れるとか。むぎ家もちろん有馬記念必勝を祈願(←なぜ?)。
 その後、冬眠前の熊のように餓えさらばえたご一行は、比内町の第3セクター「れすとらん比内どり」(TEL0186-55-2200)を襲撃! 名物「比内鶏ラーメン」も美味ながら、精肉関係の土産品が他所より安いのもうれしいところ。最後は、空港に向かう直前にある「湯の岱温泉」(電話失念、210円)でほかほかに。この温泉、地元の銭湯代わりだけに、ひとたび中に入るや、まるで首までどっぷり「地場産の爺さん漬け」。浴室内の言語は全くわかりませんので、ゆめゆめデヴィ夫人vs酒井政利問題など語るべからず。そんなこんなで、「犬の道」を訪ねた今回の旅は、収穫も多く空港へ。で、結論は、ハチ公といいシロといい見事なまでの主人への忠誠心!当家のなま白犬(現・ねぷ犬)にも徹底的に見習わせたいところ。よ〜し21世紀に向けて帰ったら早速「たび犬軍事訓練」の再開だっっっつつ!!!     あ?あれ?野郎何処に行きやがった??? なに〜?今日は『毛皮倶楽部』の同伴出勤があるから先に帰ったって? なんたる商魂!犬の道ならぬ銭の道!さすが名古屋系!  こら〜むぎ〜!フルーツは必ず注文させるんだぞ〜! あとチャームの缶詰のツケは厳禁だからな〜! それとファンヒーターつけてお米研いどいて〜。あと、「歳末特報警視庁24時」の録画…。(←だから何?←だから誰?)



来年もよろしく

 みなさま、本年もこのくだらんHPにおつきあいありがとうございました。そんなことで(?)、私・たび狸、来る21世紀は「秋田犬一本」で行きます。コーギーは見つけ次第捕獲して「きりたんぽ」のダシにしますのでお覚悟下さい。ちなみに『毛皮倶楽部』は新年3日から営業です。3日は「ねぷ犬と廻る深川七福神」も開催予定!(現在参加希望者ゼロ…) ニューボトル(水道水)も1本525円と格安ですので、ぜひお近くにお越しの際はお立ち寄り下さい。それでは、残る年の瀬、皆様のご健康と、御愛犬がサンタクロースを噛み殺さないことだけを祈念し、ご挨拶に替えさせていただきます。では、むぎさんどうぞ…

        MerryChristmas!and HappyNewyear!!!   

                         とか書いてまた何か更新したりして…