三級ゲリラ犬


99年4月24日
























群衆にとけ込む“モルツ母”










ご満悦







ポプラ並木





様子を伺う“モルツ母”



ほのぼの


 3月のオフ会の旅で愛車を自爆させ金120万円也の修理見積書をGetした「むぎ育英会」、何よりも金に汚い理事長のたび狸は、即刻「たび犬謹慎令」を発したが、先日修理が完了、意外や見積を下回る金98万円のご請求、ということは育英会、計22万の儲け?小銭は好きだが計算に弱いたび狸、一転して御大尽気分!これは社会に還元しなくてはならぬ!錯乱したたび狸の脳裏に浮かぶあの有名な格言「目には目を、オフ会にはオフ会を」。このハゲタカのようにオフ会を探し始めた一団に運の悪く見つかってしまったのが「4/25北海道オフ@札幌」。人の幸せを踏み台して生きてきた当HP、ただ訪問するだけでは卑屈犬の名が泣く。そこで完全隠密裏に北海道に潜入し、当日開始時刻を狙って何食わぬ顔で会場を散歩、開幕と同時に乱入して一撃離脱を狙うという、日本戦略史上桶狭間の合戦に次ぐと自負する「ゲリラ作戦」を画策。またも顰蹙の種をまき散らしに行く鼻つまみ一家は、倹約蝋燭の灯のもと不敵にほくそえんだ…。
 といいつつ、幹事さんにとっては参加者数の把握は一大事、いくら「御意見無用策略犬」でも、そこまで迷惑はかけられぬ。十寸の犬にも五分の良心、参加者登録だけは送信。しかしそのコードネームは「モルツ」。そうCMの「モルツは“むぎ”100%です」だからモルツ!なんたる安易!なんたる卑怯!そんな悪事を知ってか知らずか、潜伏開始の4月24日の朝は、晴天とともにやって来た。
 敵を欺くにはまず味方から。羽田から札幌に向かうのが誰かに発覚すると計画は台無し。“モルツ母”ことむぎ母、狡猾に群衆にとけ込む変装でチェックイン。例によって鷹揚そうなおじさんのいるカウンターを狙うが、この時期はマニュアルどおりの新人さんが勢揃い、かくしてきっちり計測。この日のむぎケージ込み18kg金8100円!“モルツ父”ことむぎ父ことたび狸、はや鬱々…。9時40分新千歳空港着。レンタカーは最近はずっとトヨタレンタ。安さは一番、しかもカーナビ装着車多数(ただしこちらから指定すると1000円/日増し。当日の運に期待!)。悪意過積載のご一行はまず小樽へ向かう。
 実は、たび狸は北海道に相当うるさい。そのうるささは磨りガラスを爪でひっかいたよう…、ということではなく、すでに旅行総日数だけで約200日来ているからである。観光地は変わるものだが、中でも最も変貌著しい街がこの小樽。なんせ昔は駅しか無かったんだぞ!(ウソ)最近の小樽といえば有名なのが生寿司。当HP絶対のお薦めは「ふじ寿司おたる店」(Tel0134-33-0232)。積丹に本店を持つ同店の「旬の握り(2800円)」は、どんなガイドにも載っている有名な「M寿司」の特上と品数同じ、ネタは上、なのに値段1000円安と、科学的にも検証できるお得感。たとえおまかせでも値段明記なだけにお勘定時のホラー現象も一切なし、道路脇・誰でも見つけられる大きな店&駐車場完備。続いて向かうは綺麗に改修された旧運河沿い。ここでのお薦めが「イタリアンキッチン・ペペサーレ」(Tel0134-31-2074)。ポイントは小樽運河地域唯一の犬OKのテラス席併設、そしてなによりメチャ安!本格的なムール貝をはじめ、この値段ならたとえどんなに不味くても文句無し!?さらにロシア語併記なので初めての貴方にも安心です…。明治時代の街並みに加え、ご存じ「北一硝子」「マイカル小樽& 小樽よしもと」「石原裕次郎記念館」などほかにも観光名所多数。詳細省略。とどめに人力車に犬を乗せ、200円で写真撮り放題。満足満足…。
 さて、本日の宿は札幌。かの創世記には「古来、砂漠には水が無く、海には山が無い。コーギーには忠誠心が無く、そして札幌には犬が泊まれる宿が一軒も無い」と明記されているが、今回独自の取材網でついにペットOKの宿を発見!しかも札幌駅から徒歩5分!!自画自賛なれど、もし「コーギー・ピューリッツアー賞」があれば受賞間違いなしの大スクープ!!!(いらないけど…)。北大前の「ホテルH」※残念ながら閉館しました。痛恨…!(04.6)は応対もキチンとした完全なビジネスホテル。犬OKはフローリング・ツインの二部屋で、朝食付きルームチャージ10000円、犬1000円とむしろ安いくらい。完備された駐車場では「そり犬・ハスキー軍団(概算8匹)」が咆哮でお出迎え。館内のいたる所に犬の絵や犬橇などが展示されており、犬好きのオーナーの姿が私には見える!(宣保愛子…)。お散歩は道路を隔てた北大構内へ。かの有名なポプラ並木まで丁度いい散策コース。ちなみに「全国警察24時」でおなじみ(?)「すすきの」までは地下鉄で2駅、タクシーでも1000円以下。これはもうお父さんも…などと書いているうちにポーラスターな夜は更けていくのでありました…(八神純子?誰?レトロ?)
 そして4月25日、記念すべき初の「コーギー北海道オフ」。会場は札幌市豊平区の牧場とジンギスカンで有名な「ツキサップじんぎすかんクラブ」(Tel011-851-3341)。すでに広場には道内から10頭前後のコーギーが集結。こそこそと様子を伺っていたむぎ母、満を持して幹事のおうじ・ははさんに「あの〜モルツですが…」と話しかけると「あら!むぎちゃん!」とモロばれ!! 原因はせっかく休眠アドレスから参加申し込みを発信したのになんとメールに「本名」が表示されていたおまぬけさ&なま白巨体犬。せっかくのゲリラ活動不発!!!絵に描いたような計画倒れで、たび狸その場で永眠…。
 さて、コーギーのオフ会といえば、その昔、弁慶と義経が諸国行脚の商人を装い関所を抜けようとした時、見咎めた役人が「清里オフの様子を詳細に述べよ?」「しからば相模原オフは?」「浜名湖オフはどうじゃ?」と次々追求するのを、弁慶はただ一言「それはもう、やかましゅうございました」と繰り返したところ無事に通り抜けれた、という逸話がハーレクイーンロマンスにあるように、どこでも同じ様相ではあるが、ここ北海道はまるで違う。そう参加犬はすべて温厚。おうじくん&ナンナンちゃんを中心にした縁戚犬の多いアットホームな集まりで、吠えまくる犬などまるでなし。それはみんなシャケをくわえているから…(イソップ童話…うそ)。かくして、青空のもと、一匹だけ道外から参加した「モルツ」と称する馬鹿犬以外、きわめてなごやかな時をすごしたのでありました。宮元さんのお嬢さんたち当HPの漢字や熟語は社会で役に立たないから覚えないように!函館のれいこさん討ち入りに備え戸締まり用心火の用心!(超私信にてこの章完)