2000年10月6日






















馬籠宿



妻籠宿



五平餅、見ないふり攻撃


御手配犬


 いや〜皆様、ビックリしましたね〜。とても仕事なんか手につかない状態だったんじゃないでしょうか。地震? いえいえ何言ってるんですか! 四代目「水戸黄門」が石坂浩二になったことに決まってるじゃないですか! 大丈夫かな〜あの高笑い…。へ?お前は何かを隠しているって?ギクッ!ばれましたか「たび日記」全然更新してないことが! いや、肝心の犬はピンピンしてるんですがね、たび犬の父・たび狸、ついに会社で全く働いていないことが発覚し、懲役として時間と手間ばかりかかる仕事(徳用マッチの一箱の本数を手で数えて確かめる係)をやらされており、旅行する時間がまるでナシ!!! 仕方ないから、私達の住む東京都墨田区の電話帳でもかわりに丸写ししようかと思うんですが、それじゃダメですか? エッ?やっぱりダメ? 手厳しいのぉ〜 仕方ない、助さん格さんやむをえん西へ向かいますぞ! と、ご一行は連休前夜の10月6日、まず前泊の惰性の宿・八ヶ岳貸別荘に向かい旅立った。(もうここで完結させたい気分満点…)
  「木曽路はすべて山の猫である。名前はまだない」。いかがですか?明治の大文豪、島崎藤村と夏目漱石の有名な冒頭の一行を併せて書いてみましたが、何か心に響くこと、または目からウロコの発見はありましたでしょうか? いいから、はやく終わらせろ? へいへい。ということで、今回は、水戸黄門から毒蝮三太夫まで数多の旅人が行き交った木曽旧街道(中山道)を、現代の黒鍬者ことたび犬、隠密に内偵して参りました。
 訪問先は宿場の面影が見事に保存されている、馬籠宿(まごめ・観光案内所TEL0264-59-2336)と妻籠宿(つまご・観光案内所TEL024-57-3123)。前者は中央道中津川IC、後者は飯田ICから…、ということぐらいしか書くことないんですがどうしましょう?(ちなみに東京から向かう場合、岡谷ICからこの区間は覆面パトカー多発。白または紺のセドリックと濃紺のスカイラインR34に注意!←違法有益情報byいんちき旅行社)
 コホン…。で、両宿とも、かなりの長さにわたり江戸期の町並みが保存・復元されていて、強いて特徴をあげれば 、馬籠は道が石畳でかなりアップダウンあり。両側の町並みは小綺麗なれど土産屋が多く観光地化はやや顕著。妻籠は舗装路で馬籠よりは平坦。町並みはこちらのほうが素朴げで、往時のリアリティはあり。ともに、何よりも犬連れにうれしいのが「歩行者天国」であるということ。この日は、秋の連休初日ともあって、まるで原宿竹下通りか巣鴨地蔵通り状態! 犬ももちろん○ー○ード(一部ネット界で放送禁止用語)でそぞろ歩き、天下の副将軍気分満喫。お約束の「尻尾無いの?」「わ〜太ってる!」攻撃も、推定132発被弾と満身創痍の人気者(?)に。
 両脇に並ぶのは、もちろん人足寄場や獄門台などではなく、旅籠や各種お土産屋(ただし「プラダ」や「ルイ・ヴィトン」などはナシ)。どの店でも店頭に縁台などがあり、ほぼ犬は磔(はりつけ)OKで、民芸品などをゆっくり見物。値段も結構良心的でうれしいところ。
 馬籠の「かなめや」(TEL0264-59-2100)では、この地の名物「五平餅」(2本400円)を。なんと注文を受けてから焼き始めるという関西商法では許されないような(?)こだわりよう。餅の分際で「売り切れ次第終了」をうたい、なかなかの美味。そのほかの見所はというと、馬籠では、島崎藤村の生家跡地に「藤村記念館」(TEL0264-59-2047、入場料大人500円)、明治時代の配達人の扮装をした局員が町内を回る郵便局、栗菓子で有名な中津川・川上屋の支店「和合」(TEL0264-59-2543)。妻籠では、手作りの檜笠にその場で言葉や名前を入れてくれる“笠屋さん”(名称不明、200円より各サイズあり。ちなみに、当然「たび犬」と書いてもらう…)、焼きたて“おやき”の専門店「わちのや」(TEL0264-57-2487、6種類各150円、野沢菜がお薦め)などがハイエナ犬の御用達。ちなみにこの地域、天下分け目の合戦に敗れた落ち武者たちで密かに村を造ったに違いないと思わせるほど、中日ドラゴンズファンだらけなので言動には注意のこと、「うみゃ〜」「えびふりゃ〜」なども厳禁!。
 さて、両宿場をゆっくり廻って所要約4時間(なお両宿間は8.5Kmで、旧中山道の「信濃路自然歩道」を約3時間で犬と泣きながら歩くことも可能。シーズン中は馬籠宿観光案内所の「手荷物運搬サービス」利用もオススメ)。帰路、妻籠と飯田ICを結ぶ大平街道で、木肌の美しい檜やサワラ使った伝統の食器類などをみて、富貴畑高原温泉の「床浪荘」(TEL02644-58-2031)の檜露天風呂に日帰り入浴でほかほかに。結局、悪のご一行は肉球紋の御印籠を出すことも“山吹色のお菓子”をいただくこともなく、八ヶ岳の隠居所に戻りましたとさ…。て、自分で書いてて、あきれるほどの内容の薄さ!あっ!そうか!オールドファンお目当ての「かげろうのお銀」の入浴シーンを忘れてた!!。本当に八っぁんたらうっかりしてるんだから。今度ヘマやったらメシ抜きだよ! てへ、命を取られても、それだけはご勘弁を!!(一同大爆笑〜カメラバックして一行の後ろ姿&行く手に富士山〜「つづく」のタイトルIN)
         …って、不惑の歳にまでなってこの素晴らしい文章。横浜市立富岡中学校第三期卒業生で、いまだにこんなくだらないモノを書いてる大人って絶対にワシだけ!!!! 渡辺公一先生(あだ名ハム1=国語担当)もう二度と書きませんから許して下さい!。犬は春までジップロックして冷蔵庫に仕舞っておきますから、ぴすぴすぴす…

                      (作文参考文献・坪内逍遙著『小説真髄』)


【追伸】
この連休、八ヶ岳・清里は、どんなつまらん店にも行列が出来ていました。秋の3大連休(敬老、体育、文化の日関連)に、車で旅行に行く人は断言しますけど大馬鹿です!ってワシのことかワシ? ←毎度のオチにてこの章終了。