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なぜここで? |
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火事場泥棒 |
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武家屋敷と耳なし芳一 |
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楠萃荘 |
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まぶダチの四郎君と |
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にせ座敷犬 |
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のどかな崎津の入江 |
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大江天主堂 |
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なぜ中華街に?! |
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『みなさんこんにちは!たび犬・むぎです!今日は4月20日なんですが、みなさんにちょ〜っとウレシイお知らせがありま〜す!エヘッ!では発表しま〜す!じゃ〜ん!。本日を持ちまして、むぎの喚毛が終了し、無事!な〜〜んと立派な冬毛が完成しました!ウフッ!もうこれでどんな寒さが来てもだいじょうぶ、だいじょうぶ…
。♪サ、サ、サ、サ〜ラダ、サラダの国から…』
以上の文章は私が先日おじゃました兵庫県川西市の川西フラワーロード商店街で、深夜にひとりの男性から買った小冊子にあったものです。題して『マイ・ラブリー・ポエム by イルカ&山田パンダ』…。申し遅れました、2ケ月間のご無沙汰です、私、玉置宏でございます。
ということで、たび犬、悠久の惰眠から覚め久々の出撃! 今回のテーマは“火事場泥棒”(?)、人様の不幸につけ込み、強きを助け弱きを挫く、たび犬の本性丸出しの旅日記始まり始まり〜!…でございます。
さて、本当は何よりも旅行が嫌いなむぎ一家。もはや楽しみは「人様の楽しみの邪魔をする」ことのみ。そこで運悪く狙われたのが1杯の生ビールを餌に当育英財団から大枚巻き上げている全日空。日本中の旅行好きな皆様に安価で旅行を楽しんでもらおうと4月17〜23日の期間限定で設定された同社の「超割」。この期間なら日本全国の全日空どの便でも片道一律一万円というもの。当然売り出しの2月17日は“スーパー チケットぴあ”状態!しかし悪辣むぎ一家は計5台の電話をまるで引田天巧のようにあやつり朝9時半に一発で接続!(この後、夕方5時までつながらず…)。欲に目が眩んだ国民が「ともかく遠いところを!」と沖縄線に殺到するのを横目に、あくまでも“実質割引率”を重視し、すでに何回も行ったくせに長崎線往復をGET!(
ふくろう博士の解説=東京からだと通常割引で沖縄線は19000円からあり。一方長崎線は26000円から)。計112000円分の切符を40000円で手に入れた心根の曲がった一家は、おもむろに広辞苑の長崎の項をしぶしぶ調べ始めるのであった(←嘘)。
さて、長崎で多くの人から慕われている人物と言えば、いい国創ろう源頼朝? 富士山麓オウム鳴く? 水平リーベ僕の船? 否!!! 「切支丹、人に無惨な島原の乱」! そう、動物の言葉を解し、ポケットから鳩を出し(?)神の申し子と崇められた江戸初期のジーク・フリード&ロイこと天草四郎時貞だ〜っっっつ!!!(何?天草は熊本県じゃんと言っているそこの君!授業中の私語は止めなさい!)。コホン…。と、ともかく、「ワシが中心」のたび犬・むぎ、自分より人気者は許すまじ!ということでご一行、4月21日、JALと違いインチキの効かぬ全日空で犬代9350円(人は1万円なのに…涙)きっちりむしり取られ、泣きながら長崎空港に飛び立った…。
離陸後、機内アナウンスでは現地は雨。しかしこの661便、貨物室に搭載するは、小便まみれのあの魔獣・晴れ犬! 長崎着陸と同時にみるみる雲が割れ強い日差しが!晴れ犬魔力恐るべし…。例によってトヨタレンタを借り出発。急加速した車はすぐに急停車!ミカ・ハッキネンばりのヒール&トウ(ただしオートマ車)が横付けした先は、むぎ母憧れのかの有名な「ユニクロ」! むぎ家近辺にはないとはいえ、なぜこんな所まで来てユニクロ? そしてそのユニクロごときで早くも8千円も買い物をした物欲の女&モー(毛)娘を乗せたスターレットは急停車の衝撃でエアロパーツを損傷したかのように(付いてないけど…)のたくたと出発するのでありました…。
で、本題。ご一行がまず目指すは雲仙温泉の「地獄巡り」。別府で、箱根で、八幡平で、「世界で一番多く“地獄巡り”をしたコーギー」(モンドセレクション銅賞受賞)にとっては押さえないわけにはいかないポイント。しかし前回の別府・血の池地獄で煙に巻かれひどい目にあったむぎ、たちまち陰る眉間の皺…。するとなんとおそろしや、手前の小浜温泉に着くと、一天にわかにかき曇りたちまち土砂降りに!。しかし、そんなことを許さぬスパルタ調教師・たび狸、泣きわめくむぎ母子を車から引きずり出し、強制観光を命令(張り子の虎・たび狸は当然車内待機…)。まさに真の地獄巡りに…。疲れ切った2匹とご休憩を満喫した1匹は「小地獄温泉館」(TEL0957-73-3273)で立ち寄り湯(400円)。雲仙で白濁した泉質はここだけとか。地獄で天国?byUCC(意味不明)
続いて向かったのが、島原市深江町の「道の駅・みずなし本陣ふかえ」(TEL0957-72-7222)。平成三年九月に起こった雲仙普賢岳の爆発に伴う大火砕流で村ごと土砂に埋もれた鎮魂の地。この道の駅では、二階の屋根がかろうじて見えるようなそれら被害家屋を数棟そのままに記念保存。恐るべき自然の力…、しかしその厳粛な地にまで目を盗んで隙あらば放尿しようとする魔獣は、すでにご機嫌で天気も晴天に。これまた恐るべき自然の力…(?)。市内に入り島原城、鯉の泳ぐ町角、を経て武家屋敷町をのんびりと散策。車が入れないから、500mリードでも安心。散歩の合間には、当地名物の「寒ざらし」「六兵衛」をぜひ(詳しくはお近くのプレイガイドまで←?)。で、陽も傾き「島原三角国道フェリー」で天草の入り口、熊本県三角町へ。所要1時間。本日のお宿は「旅館楠萃荘」。高台に位置し、港の眺めが素晴らしい。家族経営の家庭的なサービスも心地よいが、ここのお薦めはなんと言っても新鮮な海の幸いっぱいの料理。鯛やカンパチなどなど獲れたての刺身盛り合わせ、茹でカニ、車エビ塩焼き……お膳の上に所狭しと並ぶごちそう。息つく間もなく、鯛の兜煮、てんぷらなどが次々登場。そしてどれも美味!これで1泊1万円!!!かくして、大満腹大満足の3匹のジャージー牛は心地よい眠りに落ちるのでありました。
さて、翌日は、当然のように快晴。まず「三角西港」(TEL0964-53-1111・同町役場)へ。宮城県野蒜港、福井県三国港と並び、明治の三大築港と称される同港に周囲の明治時代の洋館を移築・修復。島原湾に面した石積みの埠頭を釣り人なども眺めながらのんびり散歩。三角を発ち天草五橋&天草パールラインは風光明媚なドライブコース。途中、天草四郎公園(TEL0964-56-5311)では、四郎君(←おいおい…)の銅像と、“口語で書かれた”墓石と対面…。怪しい…。園内の「天草四郎メモリアルホール」では、3D映画『わが心の天草四郎』を上映とか。いくら郷土で敬愛されているとはいえやりすぎ!忘れられない思い出になりそう…。有明町の「道の駅・リップルランド」(TEL0969-53-1565)は立ち寄り湯「波の湯」と、目の前の美しい海水浴場(←海水浴?古語?)「四郎ケ浜ビーチ」が売りモノ。なんでもかんでも天草四郎と結びつけようという地ながら、犬遊びのロケーションとしては抜群!天草最大の本渡市にも近いので土左衛門でもなんでもなり放題(?)。この他にも、名のある&名もない観光ポイントが沢山あるから、なんでも人に頼らないで自分で勝手に調べて行ってください!(←逆ギレ)。
で、この島の最近のもうひとつのレジャーが「ドルフィン・ウォッチング」。英語で「イルカを見る」という意味で…何?誰でも分かる? …ふん、もう何も喋りませんから…(←逆ズネ)。業者は何件かあれど、一番廉価で良心的な「五和町イルカウォッチング観光組合」(TEL0969-54-3303)を予約の上、訪問。午後四時現地着。しかし出迎えた担当者申し訳なさそうに「スミマセン…イルカいなくなっちゃいました。今日は中止です…」とのこと!!! ♪イルカいないか〜呼べば応える〜クッケッケッケ〜! さすが昔から「ワンパク」と呼ばれる動物…(←古事記より。知ってるあなたはもうすぐ40代!クックックッ…)。担当者曰く「朝からイルカの動きがおかしかったんですよ…」。もしやAIBO? 受付所も兼ねるカレー屋「珊瑚礁」(TEL0969-33-1012)で13年間絶やさぬよう足し続けた特製ルーが超美味な天草カレー(イカ入り)を名刺がわりに食し(?)、あとは仕方なしに本渡市内を観光…。なに?どこへ行ったかはご自分でお調べなさいって申し上げたでしょ!(←ひとりデビ夫人状態…)。今日のお宿は本渡市の中心部にある「茶碗屋旅館」。広々とした客室はちょっとレトロな雰囲気でさすが老舗の純和風旅館の貫禄十分。こちらも魚料理がご自慢で、鯛の刺身、生ウニ、うちわエビなどご当地名物が食膳に並ぶも、昨晩の迫力メニューに比べるとちょっと物足りなし…。コストパフォーマンスから、この旅館料理勝負、「楠萃荘」の圧勝!(初代・式守狸之介判定)
さて、翌日。晴れ犬魔力はますます冴えわたり、まるでジンバブエのような快晴!あ〜?良く分からん? いいんです、この辺になると、もう誰も読んでないんですから、クスン…。ともかく、この日は“ロマンあふれる”天草の教会巡り。関東ガス保安協会?日本ペン習字検定協会? 否!!! と20字ほどこの期に及んで文字数稼ぎをして、小さな入江に静かに建つ、崎津天主堂、大江天主堂などを訪問。やっぱり天草ではこれらが最大の観光ポイント。白亜の壁をバックにうす汚い犬を写真に収めれば、まさになんらかの隠喩を含んだ宗教画の世界…。 ただし出雲大社にはあらずして「縁結び」「馬券必中」等のお願いはたぶん不可…。景色最高なれど、カーブが続く海岸沿いのドライブコース、後部シートに乗せた犬はケージごと右往左往で、むぎ居ながらにしてNASAの訓練を体験…。昼食は富岡港で創業100年を超えるチャンポン一筋の「明月」(TEL0969-35-0210)へ。その味と、店を客に発見されまいというこだわりは一級品! 美味なれどチャンポン探索犬をお連れでない貴女には絶対発見できません、と何書いてるんだかワシ! でそのまま13時30分発のフェリーで天草島に別れを告げ、長崎県側の茂木町へ。到着30分後、早くも長崎市内の新地中華街で再びチャンポンを食べている2匹と、生ビール入荷のノボリに荒縄で二重に縛られヨダレを流す1匹の魔獣の姿が…。その後、三匹は逃げるようにANA668便で東京に帰りましたとさ、めでたし、めでたし…。って、ワシらって一体全体何? な〜んて皆様ぜんぜんそんな興味もありませんね…。へいへいとっとと終わらせていただきます…(自暴自棄)。
といいつつ、いきなり今回の旅の総括!。天草四郎公園にて、いつものように沢山の人から「なぜシッポが?」攻撃の後、おばさん「ほ〜ら!これ加藤(晴彦)君の犬!」…。“キョンキョンの犬”から大幅格下げ!!!今、羽田空港で「燃えないゴミ」の方にむぎ捨てましたから、よろしければご進物にぜひ(←何?)
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