尻別川で尻を振り


98年7月18日
絵にならん・・・
 98年7月。たび犬総遠征18回目。今回の使命は「本州脱出」
かくして18日、むぎは再び機上の犬となり北の大地を目指した。新千歳空港着、もちろんお約束どおり「失禁」。レンタカーを借りて支笏湖経由でニセコに向かう。宿泊はニセコアンヌプリのペンション「カントリーイン ミルキーハウス」。この旅の目玉は「たび犬ラフティングに挑戦!」。なにはともあれ「犬乗船OK」を貰わなくては話にならない。そこでオーナーにもアドバイスを受けていろいろお願い、結局「ちゃんとコントロール出来るなら」という条件で許可が出た。
推定1002m
 そうと決まれば次々乗り物に乗ろう。まずニセコアンヌプリゴンドラ(往復1050円。犬0円)。「1000m台地」まで7分くらいで一直線。笹林から突然登場するむぎに「なぜこんなところにウォンバットが?」と登山客の視線が集中。熱気球はつまらなそうなのでパス。あとは馬だっ!でもこれはムリか手綱もてないもんね…(違う?)。
 翌朝、ペンションでオーナーの案内で早朝牧場ツアー(無料)に参加。むぎ牛を見て長くなる。むぎ馬を見て長くなる。むぎアルペンホルンを聞いて長くなる…。徹底的に小心者である。
どこにいるかな?

 
 さていよいよラフティング。尻別川を3時間くらいかけてゴムボートで下る。人間同様、むぎは勿論愛用ライフジャケット着用!動物は怖いくせに、「水冷式」だけにラフトの舳先に仁王立ち!飛沫に向かいがうがうと吼えまくり一心太助気分。人間に向かい「もっと腰を入れて漕がんかい!」と言っている。途中、流れの穏やかな所でガイドが「面白いから犬、川に落としちゃえば?」と無責任な発言、むぎ父、3秒後にむぎを水中にぶん投げる。ラフトに沿ってへこへこ泳ぐむぎ。鵜飼いの夏、日本の夏!というカンジである。親鳥が来ると雛鳥が機械的に口を開けるように、飛沫が来ると犬は、がうっと飲み込む。これは有名なパブロフ博士が発見したが(嘘)、面白いので他のお客さんもむぎに飛沫をかける。と、そのうちラフトに上がって尻をふりはじめる、さらにはついに「鳴き」が入る。何事か?と思ってるうちに終点に到着。むぎ一目散に草むらへ走り長々と放尿…。ラジエター液の原理ですね…。この後、ラフトショップにて、むぎ母、車の鍵を閉じこめる。むぎ父回し蹴り!むぎも回し蹴る。
演歌の花道
 帰路、北海道随一の観光地・真狩村に立ち寄り、あの方の銅像に感動の対面!えっ?知らないの?じゃちょっとお耳貸して…「お・し・え・な・い・!」。ふふ、お饅頭まで買っちゃったもんね(byむぎ)。


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