炎の犬特訓


96年11月30日
狡猾・・・
 旅いぬデビューを果たしたむぎ。しかし「環境にやさしいたび犬」を目指す彼女の最大の課題は「がうがう」の矯正。そこで、土管のように短絡的なむぎ母、無謀にもWANWANパーティー主催の「お泊まりしつけ教室」に申し込む。「金のムダ」と鼻で笑うむぎ父は最初から不参加表明。代わりに「どこに何をしに行くのか全くわからずに」むぎ婆(むぎ母の母)がお供に選ばれた。96年11月30日、「むぎ父を見返してやろう」と決意を秘めたむぎ母&何も知らないお祭り気分のむぎは、修行場・清里へ向け旅立った。
 天気は上々、楽々ドライブで昼前には清里着。清泉寮で気合いをつけて、いざ会場のペンション「TOUTOU」へ。そこで車から降りたむぎ一座を迎えたのは、一斉に吼えたてる巨大ゴールデン集団。イヤな予感のむぎ母と、目が点のむぎ婆を後目に、体は小さくても声だけは負けないとばかり応戦するむぎは早くも「やったるで」状態に。参加犬は全く言うことを聞かないと飼い主が嘆く巨大ゴールデン×8頭、飼い主を血が出るまで噛むシェルティ1頭+魚雷犬むぎ。
 「慣れれば大丈夫」と訓練士さん。しかし、頑固な犬どもは全くうち解けることもなく、「TOUTOU」は瞬く間に闘犬場と化していった。むぎ吼える、むぎ母怒鳴る、むぎ婆涙ぐむ、を繰り返し教室1日目終了。翌朝、極度の緊張からむぎ嘔吐で途中退学を決定。ゴールデン集団の咆哮に見送られ、早々に会場を逃げ出したのでした。
 この教室で学んだこと、むぎ母「やめればよかった」、むぎ「吐いた後のメシはうまい」。その後むぎのがうがうは、むぎ父の必殺技「真空投げ」で改善されていった。結論「むぎ父は正しかった」。(byむぎ母)