古来より、人と犬とは助け合って生きてきました。私たちが犬を見る時、心の中で無条件に沸き上がる愛情の念、それは私たち各人の思い出というより、人類と犬とが何千年にも渡り育んできた、DNAに刻み込まれた信頼と愛の記憶といっても過言ではありません(「よくわかるどうぶつ」林家ペー著より)。そして、その美しい実話が、また都会の片隅で一輪の花を咲かせました…

 【讀賣犬新聞より】9月16日午後5時ごろ、都内下町に住むたび狸さんより110番通報があり、本所署員がかけつけたところ、何者かが玄関の鍵を開けた形跡があり、検証の結果、3万円程度の物品、「むぎ母」名義の旅券が盗難されていることがわかった。たび狸さん一家は翌日から海外夏休みの予定で、旅券はそのために銀行の貸金庫より自宅に持ち帰られていたもの。再発行まで約12日を要するため夏休み旅行は中止になった。捜査本部では外国人窃盗団の仕業とみて、鋭意、捜査をしてるふりをしている。

 さて、みなさんに質問です。この許しがたい犯行の一部始終に、きわめて友好的に立ち会っていたヤツがいます。そいつは一体誰でしょう?


「共犯者を見る」        「見たくもない!」