1.人には絶対従順

 日記にもありますように、むぎは「犬格」が形成されるという生後2〜4ケ月の間をほとんど点滴を打ちながら病院で隔離されて過ごしました。そこで接するのは獣医さんと看護婦さんだけ。ということで、なぜか人間には超従順犬に。威嚇の意味で吠えることはありませんし、噛むことにいたっては絶対ありえません。1食20秒のハイエナ犬にも関わらず食餌中に「待て」というと食べるのを止めますし、横から食器をとっても、餌自体を横取りする真似をしても、さらには口に手を入れて食べ物を引っ張っても噛むはもちろん怒ることすらありません。といって自分を人間だと思っているわけではなく、その証拠にご存じのとおり対犬には凶狂犬で、特にコーギーは大嫌い!(?) 強いものには巻かれ弱いものは徹底的に挫く、これがやはり一国の王に欠くべからざる資質です。


資料映像(いじめ)

※動画はwmvファイルです


2.時間がわかる

 誰も信じませんがむぎは「1時間」と「30分」をほとんど正確に測れます。たとえば私が自室でPCで遊んでいるときに“散歩行きたい…”とやってきます、そこで「じゃあ後1時間したら」と言うと、部屋を出て、約1時間後に“行こう!”とまた来ます。30分というとちゃんと約30分後に戻ってきます。これは飼い主の気配を察しているのではありません(なぜなら私が昼寝中でも時間が来たら戻ってきますから←それよりなぜお前は昼寝を?)。そして驚くなかれ「27分したら」とかいうと全く理解しません!(←当たり前…) 人間はエジプト文明より「暦を司る者」を王と呼んで来ました。もしかしたらむぎは流行の電波時計内蔵なのかもしれません(←わけなし!)


3.己を知る

 むぎが唯一嫌いな事は「耳洗い」です。よって「耳洗う?」と聞くと、とりあえず“イヤ!”という意味で「ワン!」と吠えます。そこで「検査していい?」と言うと、離れているにも関わらず、洗うべき状態=耳が臭う時は、“検査させない!”というように耳を絞ります。臭わないときは耳は平然と立てたままです。この様子では犬生の最期を悟れば見事に切腹してくれるはず!(←おいおい…)


資料映像(雰囲気)

※動画はwmvファイルです


4.王を演ずる

 王様の権威はその姿を通じてこそ広く流布維持されます。そのために写真にキッチリ写ることは重要で、時速200kmで飛ぶツバメや300mの深海に住むリュウグウノツカイが王様になれないのはそれが原因です(←はぁ?) たび日記旅行では、名所に着くとむぎのチョークリードを外します。それから「はいそこ行って!」というと、むぎは立ち位置まで勝手に歩いていきます。で、「はいこっち向く!」というとお座りしてカメラ目線をします。で、撮り終えて「はい良し!」というとこちらに戻ってきて自分で首輪に頭を入れます。これは何人もの方に実演でお見せしていますので、嘘のようですが本当です(←ホントか?)。つまり、1837年にダゲレオが写真を発明しなければ、むぎは王様に成れなかったともいえましょう(←脳膜炎…) ということで、以降は、その写真を使って残りの伝説のご説明を続けましょう。


5.驚異のバランス感覚

 為政者には常にバランス感覚が求められます。


6.知的好奇心

 為政者は分からないことでも分かったフリをしなくてはなりません


7.威風の誇示

王様の象徴である冠を始め、常に威風を示すためには日々の修練と忍耐が必要です


8.偽りの微笑み

 とはいえ、王様も所詮は人気商売…。
 いつでも大衆ウケするように作り笑いは欠かせません



 さて、いかがでしたでしょうか、今回のコーナー。とはいえ、これらの行為は「犬の穴」で特別な訓練を積んだ犬だけにお薦めすることで、健全なお犬様はゆめゆめ真似をしてはいけません。当家のような「エセ王様」は、一歩外に出ると「馬鹿犬」という愛称になります(←とか書いているワシが一番の馬鹿…)。     
 
だったら本当の王様は何処にいるかって?

ほら、あなたの足下を見て下さい。

誰にとっても、自分の愛犬こそが、

ただそばにいるだけで本当の王様なのです。
(↑ってシメてどうする?)



*なお当コーナーの写真は常時予告なしに補充されます。